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さつきとつつじの違いをわかりやすく解説!見分け方をチェック

更新日:

お花見シーズンも終わり、しばらく経つと咲きはじめる、つつじ……いや、さつき……やっぱつつじ……

 

どっち?!

 

この2つ、似てるんですよね。

『どっちがどっちか気になって、花を楽しむどころじゃない』

のレベルで……

 

でも大丈夫。

さつきとつつじを見分ける方法って、けっこうあるんですよ!

 

さつきとつつじ、それぞれの特徴・違い・見分け方を紹介します。

 

「自分はさつきなのに、いっつもつつじって呼ばれちゃう……」

 

と思いながらも健気に咲いてるさつき(か、つつじ)の悲しい気持ちと、

 

「あんたいったい、どっちなの?!」

 

のモヤモヤ。

どちらも解消しちゃいましょう!

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さつきとつつじのわかりやすい違いは?

『さつきよりつつじの方が先に咲く』

『さつきよりつつじの方が全体的に大ぶり』

 

一番わかりやすいのが、これ。

 

つつじが咲き終わるころ、入れ替わるようにして咲きはじめるのがさつきです。

 

花や葉っぱも大ぶり、樹高もさつきに比べ高いのもつつじの特徴のひとつ。

 

つつじの中にはなんと10メートル近くになるものまであるんです。

10メートルって……

ここまで育つと、花っていうより、もうほとんど『木』ですよね。

 

一方、さつきの樹高は1メートル程度。

花も葉っぱもつつじに比べ小ぶりです。

 

「なら楽勝で見分けられるじゃん!」

 

と思ってしまいますが……

 

『さつきとつつじの違いがまぎらわしすぎる問題』

 

は、そんなに簡単には解決しないんです!

 

なぜなら、街で見かけるつつじに10メートルのものなんてないから。

数あるつつじの中でも特にさつきと似ている、

 

『オオムラサキツツジ』

 

という種類が、ほぼほぼ『街で見かけるつつじ』として『さつき』と一緒に咲いているからなんです。

 

……だからややこしい……

 

というわけで、

  • さつき
  • つつじ
  • オオムラサキツツジ

それぞれの特徴を少しくわしく確認していきましょう。

 

さつきの特徴

さつき

さつき・つつじはどちらも、

 

『ツツジ属 / ツツジ科』

 

の仲間。

 

ツツジ科の植物には300もの種類があり、そのうちのひとつ、

 

『サツキツツジ』

 

だけが『さつき』と略して呼び分けられています。

 

名前からもわかるとおり、さつきの開花時期は

旧暦の5月。

今の5月中旬から6月の中旬にかけて小ぶりな花を咲かせます。

 

この開花時期が、ほかのツツジ科の仲間に比べ、1か月ほど遅いんですね。

 

また、開花の仕方も独特。

一気に咲くのではなく、

1週間ほど時間をかけゆっくりと咲きそろっていきます。

花が咲くのは『新芽』や『葉』が出てから。

1つの株からいろいろな花柄がまじりあって咲くのもさつきならではの特徴です。

  • 単色
  • 絞り咲き(花の地の色とは違う色がストライプ状に入る)
  • 覆輪(ふくりん / 花びらのふち部分が地とは別の色でふち取られている)

1つの株でいろいろな花の表情を見ることができるっていうのは、うれしい。

ちょっとお得な気分になります。

 

生垣として見かけることも多いさつきですが、こうした理由から盆栽なんかでも人気があるんですよ。

花は小ぶりですが、肉厚。

葉っぱには光沢があり、触ると少し硬さを感じます。

 

小さいけど、ギュッとつまったイメージですね。

 

冬になっても葉はほとんど落ちません。

生垣の形はそのまま。

花だけがなくなったような状態になります。

 

大昔(元禄5年)に作られた『つつじとさつきの専門書』的な書物の中では、

 

『初夏咲きの花』

 

として紹介されているさつき。

 

俳句でも夏の季語として使われています。

 

つつじの特徴

つつじ

さつきに比べ花も葉っぱも大ぶりなつつじが咲くのは、

 

『4月中旬から5月上旬にかけて』

 

本当にさつきと入れ替わりになるんですね。

 

時間をかけてゆっくりと開花するつつじと違い、つつじの開花は、

 

『一気!』

すべての花が同時に咲きはじめます。

新芽が出えるのはそのあと。

 

咲き方も『新芽・開花関係』もさつきとは逆になります。

 

先ほど書いたとおり、大きなものでは(剪定をしてない野生のつつじ)5~10メートルにもなりますが、一般的なつつじの樹高は1~3メートル。

 

光沢があってツヤツヤしているさつきとは違い、ツツジの葉には光沢がありません。

代わりに葉の裏側に細かい毛が密集して生えています。

 

これが洋服なんかにくっついちゃうんですね。

 

花の蜜が吸えるのもつつじのほう。

ただし、毒性のある蜜を持つつつじもあるので注意が必要です。

 

街に咲くつつじ代表のような『オオムラサキツツジ』の蜜には毒性はありません。

でも、排気ガスを丸かぶりしてしまうような場所に咲いてるつつじも多いんですよね……

吸わないほうがいいかも。

 

きれいな環境で咲いているオオムラサキツツジの蜜だとしても、次から次に吸うのはダメ。

そのうちつつじ自体がなくなってしまいます。

吸いすぎにも注意してくださいね。

 

花の色は、

  • ピンク
  • ふちの色が花の地とは違う色をしたもの
  • 黄色
  • 黄緑  などなど

 

き、黄緑!?

 

はい。黄緑。

だてに300種も存在してるわけではありません。

葉っぱのような色の花を咲かすつつじもあるんですね。

 

先ほどの『さつきとつつじの専門書的書物』によればつつじは、

 

『春先花』

 

なんかきれいな響き。

いい感じです。

 

俳句でも春の季語とされています。

 

咲くのが1か月違うだけで、

  • さつき:初夏咲きの花(夏の季語)
  • つつじ:春先花(春の季語)

ずいぶんイメージが変わってきますよね。

 

また、つつじの多くは、

 

『落葉性 / 半落葉性』

 

冬になると葉を落としてしまいます。

 

でも『オオムラサキツツジ』は別。

さつきと同じく『常緑性』です。

 

しかも花の色は『オオムラサキ』の名前のとおり、赤紫のみ。

さつきに多いのは『紅赤色』

どっちも赤っぽい。

 

ついでに言っちゃえば、5メートルとか10メートルのオオムラサキツツジはありません。

樹高はだいたい1~2メートル。

さつきと一緒、低木です。

 

「……見分けのハードルが……!!」

 

そんなに高くなってないから大丈夫。

  • 『さつき』
  • 『つつじ』
  • つつじの中でも特にさつきと似ている『オオムラサキツツジ』

3つを比較しながら、それぞれの違い・見分け方をまとめていってみますね。

 

さつき・つつじ・オオムラサキツツジの違いと見分け方♪

見分けるポイントは、こちら!

  • 開花時期
  • 花や葉の大きさや特徴
  • オシベの数
  • 1つのツボミから咲く花の数
  • 花が散ったあとの違い
  • 花が先か新芽が先か

 

開花時期の違い

さつき:5月中旬から6月中旬

つつじ:4月中旬から5月上旬

オオムラサキツツジ:つつじ一般と一緒

➡ さつきだけがほかのツツジ科の仲間に比べ1か月ほど遅れて開花します

 

花や葉の大きさや特徴の違い

さつき

・花:小ぶり/肉厚
・葉:長さ2~3センチ、幅6ミリと小ぶり/光沢がありツヤツヤしている/硬め/葉先が尖っている

つつじ

・花:サツキの2倍くらいの大きさのものが多い
・葉:大ぶり

オオムラサキツツジ

・花:つつじの中でも大きな花を咲かせる
・葉:長さ3~8センチ、幅1~2,5センチと大ぶり  /  ツヤなし  /  やわらかめの触感  /  長楕円形~卵のような形  /  裏側には細かい毛が密集(服にくっつきます)

 

オシベの数の違い

さつき おしべツツジ おしべ

左がさつき(のイラストですが)、右がつつじです。

おしべの本数が違うのがわかりますか?

さつき:5本(例外もあり)

つつじ:5本以上

オオムラサキツツジ:10本

 

1つのツボミから咲く花の数

さつき:1~3輪

つつじ:基本3輪

オオムラサキツツジ:つつじ一般と同様に3輪が基本

 

花が散ったあとの違い

さつき:常緑性なので葉はほとんど落ちない / 残った葉の色は『緑』

つつじ:落葉性のものと半落葉性のものがあり、冬には葉が残っていないものが多い

オオムラサキツツジ:さつきと同じく常緑性 / 残った葉の色は『茶色』

 

花が先?新芽が先?

さつき:新芽が出てから花が咲く

つつじ:花が咲いてから新芽が出る

オオムラサキツツジ:つつじ同様、先に出るのは『新芽』

➡ 開花の時期はつつじのほうが早いですが、新芽が出る時期はどちらも5月

『花が先か、新芽が先か』の差が開花時期の違いになってるんですね

 

違いポイントをサクッとまとめる!

  • 『つつじ』より全体に小ぶりなのが『さつき』
  • ツヤがあって硬めの葉を持つのが『さつき』
  • ツヤがなく裏側に毛が密集して生えていて、服にくっついてくるのが『つつじ(以下、オオムラサキツツジも含む)』の葉
  • 『さつき』より先に咲くのが『つつじ』
  • 1週間ほど時間をかけて開花するのが『さつき』
  • 全部の花がいっせいに開花を始めるのが『つつじ』
  • 生垣によく使われているのが『さつき』
  • 街路樹に使われることが多いのが『オオムラサキツツジ』

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おわりに

品種改良や、交配により『つつじ』の仲間は、現在も増えつづけています。

 

中には、

『さつき×つつじ』

という品種もあり、実際には名前の付け方も、けっこう微妙だったりするんです。

 

さつきなのに『○○ツツジ』とかいう名前だったり……

 

そうなってしまうとキリがありませんが、一般的な(新種ではない)つつじと、さつきを見分けるのは案外簡単。

 

とくに、

 

「君はさつきなの?つつじなの?もう、ハッキリしなさい!!」

 

と悩まされていた、街なかで見かける代表格『さつきとオオムラサキツツジ』の区別は、これでバッチリつくはずですよ!

 

春から夏にかけての季節、さつきとつつじに、たくさん癒されてくださいね♪

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