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カタバミとクローバーの違いをわかりやすく解説!見分け方をチェック

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疲れた時などに、ふと目にする道端の緑。

なんとも心を和ませてくれるものです。

街中でも、ちょっとした空き地でよく見かけるクローバー。

「四つ葉のクローバー発見! なんかいいことあるかも?」

なんて経験もあることでしょう。

けれどそれ、本当にクローバーでしょうか?

実は、非常に姿かたちのよく似た野草に『カタバミ』という植物があるのです。

葉っぱだけなら、本当によく似ているのですが……。

「四つ葉のカタバミだった~(がっかり)」

と、ならないように『カタバミ』と『クローバー』の違いをまとめてみました!

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カタバミとクローバーの違いを解説

『カタバミ』とは、カタバミ科カタバミ属。

『クローバー』はマメ亜科シャジクソウ属。

どちらも同じ多年草です。

両方ともよく見かける、『雑草』と呼ばれる草ですね。

ただ、カタバミのほうがより多く、どこにでも生える野草として知られています。

そして、カタバミは駆除が大変な厄介者として扱われることが多い植物。

それに対してクローバーは、ミツバチがよく蜜を採取するため、大切にされている場合が多いです。

また、クローバーは『牧草』として種をまいて栽培し、利用されてもいます。

このように見た目は似ていても、まったく別の種類の植物なのです。

 

カタバミとは?

カタバミの花

カタバミの花

『片喰』

『傍食』

『酢漿草(さくしょうそう)』

などの漢字名を持つカタバミには、ハート型の葉が3枚ついています。

これがカタバミの大きな特徴であり、クローバーと間違われやすい原因でもあります。

でも、よく観察してみて下さいね。

のちに述べますが、カタバミとクローバーの葉には、大きな違いがあるのです。

カタバミの花は直径15ミリほど。

鮮やかな黄色で、5枚の花びらでできています。

野菜のオクラのような形の実は、熟していると触れたときに大きく弾けます。

小さな種をまき散らし、その飛距離は半径1メートル。

繁殖力は、かなりのものです。

この繁殖力ゆえに厄介者扱いをされてしまうわけですね。

茎は地面をはって横に伸び、広範囲に広がります。

根も深く張るため、簡単には引き抜けません。

そしてカタバミが好んで、よく生えている場所が、芝生や人家の庭など人の手の加わったところ。

それゆえ、

『駆除が厄介な雑草』

と言われてしまうのです。

 

そんなカタバミですが、利用価値もあります。

  • カタバミの茎や根に含まれるショウ酸には、銅の錆を取る効果がある。
  • 虫に刺された時のかゆみ止めに、絞り汁が効く。

余談となりますが、カタバミは夜、

寝ます。

夕方から朝にかけて、あるいは曇りや雨降りの昼間にも、葉も花も閉じて、休むのです。

この片方の葉を喰(は)んだような形から、

『片喰(かたばみ)』

の名前がつけられたとも言われています。

踏まれても何度でも立ち上がるカタバミ。

「家が絶えない」

として室町時代のころから、武将の家紋に使われるようになりました。

現在では『片喰紋』は、もっともポピュラーな家紋のひとつとなっているんですよ。

 

クローバーとは?

シロツメクサ

シロツメクサ

シャジクソウ属の和名である『シロツメクサ』。

江戸時代、オランダから高価なガラスの器が輸入された際に、品物を保護するために詰められていたことから付けられた名前です。

明治時代には『家畜のエサ』として輸入され、日本国内に広く分布することとなりました。

クローバーもまた、さまざまな用途で利用されています。

  • ミツバチに蜜や花粉を提供する。(クローバーのハチミツは生産量世界一)
  • 葉はゆでて食用にもなる。(生食は不可。食べる場合は、必ず加熱すること!)
  • 根には根粒菌という菌がつき、空気中の窒素をクローバーの根や土中に運ぶ。(土壌改良材として利用できる)

そして『幸運』までをも運んでしまうという四つ葉のクローバー。

なんとも優等生な植物ですね。

メモ

マメ亜科シャジクソウ属の植物全般を『クローバー』と称します。

中でも、シロツメクサを指す場合が多いため、今回は『シロツメクサ』を念頭に書いています。

 

カタバミとクローバーの2つのいの詳細!

カタバミ

カタバミ科カタバミ属の『カタバミ』は、古くから日本中に分布していた植物です。

もともとは、温帯地方から熱帯地方にかけて生息していました。

そのため乾燥した場所を好みます。

開花時期は5月から7月ですが、環境さえ良ければ、ほぼ1年を通して花を咲かせます。

そして、観賞用に改良された種類も売られています。

クローバー

マメ亜科シャジクソウ属である『クローバー』。

原産地はヨーロッパです。

春から秋にかけて、花を咲かせる多年草です。

2センチほどになる白いポンポンのような花は、じつは小さな花がたくさん集まってあの形になっています。

花言葉の違い

カタバミ

輝く心/喜び/母のやさしさ

クローバー

私を思って/幸運/約束/復讐

葉の形の違い

クローバーの葉というと、ハート型のものが思い浮かびます。

しかし、実際にそのようなかわいい葉を持っているのは、カタバミです。

クローバーの葉の先端には、ハートのような切れ込みはありません。

楕円に近い、縦長の形をしているのです。

  • トランプのクラブの形に似ているのがクローバー
  • ハートがカタバミ

と覚えればいいでしょう。

どちらも『シャムロック』と呼ばれますが、アイルランドの国花である『シャムロック』は、

三つ葉のみ

を『シャムロック』と呼ぶのです。

カタバミにもクローバーのように、四つ葉や五つ葉、またそれ以上の葉を持つものもあります。

 

球根と種の違い

カタバミもクローバーも種から育ちます。

しかし、カタバミの中には

球根で育つもの

もあります。

一般に、花の小さなカタバミは種、大きな花をつける園芸種(オキザリス)は球根、ということです。

メモ

例外もあります。

クローバーにも、四つ葉のみが育つ園芸用の品種がありますが、種から育ちます。

牧草用も園芸用も、

クローバーはすべて種から

栽培されています。

花の色の違い

クローバーの代表格、シロツメクサは

白い花

を咲かせます。

そのほかに赤い花のアカツメクサ(別名ムラサキツメクサ)もあります。

カタバミの花は、主に

黄色

ですが、赤みがかった葉のアカカタバミは、黄色い花の中心部が赤くなります。

ほかに赤紫の花が咲くイモカタバミ、ムラサキカタバミなどもあります。

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おわりに

「あれはカタバミだったのか!」 

と、がっかりした人もいますよね。

でも、カタバミの小さな黄色い花が、日の光を浴びていっぱいに咲いているさまは、とても美しいものです。

草地が珍しくなった都会では、ちょっとした花壇や庭の隅などに、カタバミのハート型があふれています。

その数は、確実にクローバーをしのいでいることでしょう。

厄介な雑草扱いをされながらも、家紋として活躍もしているカタバミ。

たくましくも健気で、なんとなく応援したい気になってしまうような……

もしも『四つ葉のクローバー』捜しをする機会がありましたら、

あえての

『四つ葉のカタバミ探し』

をしてみてはいかがでしょうか。

幸運を運んでくれるかどうかはわかりませんが、きっと楽しい時間を過ごせることでしょう!

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