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準拠と遵守の違いをわかりやすく解説!意味や使い分けをチェック

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テレビでニュース番組を見ていた、ひろしくんは、パネルに書かれた言葉に、首を傾げました。

ひろし
うーん、この漢字はなんて読むんだろう。じゅんきょと……そ、そんしゅ?
それは、じゅんしゅって読むのよ。
はなこ
ひろし
へぇ。『準』と『遵』は同じ読みなんだ。それにしても、どちらも難しい言葉だなあ。

 

『遵』の字には、しんにょうの上に『尊』という漢字が入っていますから、そんしゅと読んでしまう気持ちもわかりますね。

『準拠』も『遵守』も、日常会話ではあまり聞くことはありません。

しかし、公式文書や報道、ビジネスシーンでは、

  • 規格に準拠した○○
  • 法令遵守

などの表現で、使われています。

あなたも、見たことがあるのではないでしょうか?

そこで今回は、

『準拠』と『遵守』の意味の違いと使い分け

について、解説していきます。

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準拠(じゅんきょ)の意味

すでにある規格や、よりどころにしたがうこと。

『よりどころ』とは、頼みとするもの、支えてくれるもののことです。

ちなみに漢字の『準』には

  • なぞらえる
  • よりどころにする

という意味があります。

 

『拠』という文字は『頼りにする足場』という意味合いがあります。

『準拠』は、足場をよりどころにするという語源から、

『規格にしたがう』

という意味になったのですね。

 

遵守(じゅんしゅ)の意味

法律や道徳、習慣を守ってしたがうこと。

漢字の『遵』には、

  • 手本にする
  • 寄り添う

という意味があります。

そして『守』は、まさに『守る』という意味。

法律や道徳を手本にして、

『ぜったいに逆らわない』

というときに使われます。

 

『準拠』と『遵守』は、規格にしたがうか、法律にしたがうかが違うのね。
はなこ
ひろし
うーん、わかったようなわからないような……。僕にはまだちょっと、難しいなあ。

 

『遵守』の例に出てきた法律や道徳や習慣は、はっきりしたものをさしていますから、イメージがつかみやすいですよね。

でも『準拠』の例に出てきた、規格やよりどころは、ちょっとあいまいな表現だったかもしれません。

そこで次は、規格やよりどころとは、具体的にどんなものを示すのか、文例とともに見てみましょう。

それがわかれば、『準拠』と『順守』の使い分けの方法もわかるはずです。

 

『準拠』を使った文章の例

  • プライバシーポリシーに準拠する。
  • 契約内容に準拠させる。

この場合、プライバシーポリシーや契約という、決まり(よりどころ)にしたがうという意味になります。

  • JIS準拠

JISとは『日本工業規格』のことです。

製品にJIS準拠と書かれていれば、その製品が日本工業規格という基準をクリアして、基準以上の品質があると保証されていることになります。

これらの例から、『準拠』で守るべき規格・よりどころとは、

『一定の基準や、決まり』

ということがわかりました。

 

『遵守』を使った文章の例

  • 法令を遵守する。
  • 社内規則を遵守する。
  • 伝統を遵守する。

法令や社内規則のような、規格や基準よりも拘束力が高いものや、覆せないものにしたがうとき、『遵守』が使われています。

ではビジネスシーンでは、どんなふうに使われているのでしょうか。

使い分けの例を見てみましょう。

 

ビジネスでの『準拠』と『遵守』の使い分け一例

  • 仕様書に準拠して作業をしてください。
  • 基準に準拠して行動しなさい。

意味

仕様書どおりに作業をしてください。

基準にしたがって行動しなさい。

  • 納期を遵守するのは当然のことだ。
  • 用法順守義務

意味

納期を守るのは当然のことだ。

用法順守義務とは、賃貸契約で決められた使い方によって、目的物を使用する義務のことです。

 

ある程度の強制力を感じさせる『遵守』は、公文書や報道の中で見られることが多いです。

でも新聞では『順守』と書かれています。

なぜでしょうか。

 

新聞が『順守』を使う理由

新聞が『遵守』を『順守』と書く理由は、日本新聞協会で、

『順守』を使うと決められている

からです。

日本新聞協会とは、全国の新聞社と通信社、放送局が倫理の向上を目指すために作った組織のこと。

 

この組織は『遵』の漢字が、国語審議会により削除候補になったときに、『遵』を使わないようにしようと決めました。

その後、『遵』は削除されることはなかったのですが、新聞はそのまま『順守』を使い続けているのです。

要は、『遵守』も『順守』も同じ意味ということです。

公的な文書では『遵守』が使用されていますが、日常ではどちらを使っても問題はありません。

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まとめ

いかがでしたか?

『準拠』と『遵守』は、したがうものによって使い分けます。

準拠でしたがう

規格やよりどころなど、一定の基準。

遵守でしたがう

法律や道徳、習慣など、変わらない決まり。

 

『遵守』のほうが、守らなくてはいけない度合いが高いです。

言葉は正しく使ってこそ、正確な意味が伝わり、相手の信頼も高まります。

『準拠』も『遵守』も、普段の会話ではあまり使わない堅い言葉です。

しかし公式な場や、ビジネスの現場では、使われる機会が多いものです。

いざというときに使い方を間違えないように、『準拠』と『遵守』の違いをしっかり覚えておきましょう。

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