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許可と了承の違いをわかりやすく解説!意味や使い分け方をチェック

相手の了承を得る。

よろしく御了承下さい。

外出の許可が下りる。

使用を許可する。

出席を許可する。

これは『了承』と『許可』を使った例文です。

この『了承』と『許可』についてどう思いますか?

はなこ
わたしは、『了承』も『許可』も同じような意味だと思うんですけど……。
『許可』って、何か上から目線な気がします
たろう
はなこ
じゃあ、『了承』は下手に出てるってことですか?

なるほど、これはおもしろい!!

『了承』と『許可』には意味の違いがありそうですね。

という訳で、今回は

『許可』と『了承』の違いをわかりやすく解説し、意味や使い分け方をチェックしていきます。

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『許可』『了承』とは

はじめに、大辞林第三版で『許可』と『了承』を調べてみました。

『許可』の意味

①(目上や公的な立場から)願いを許すこと。

『出席を許可する』

②法令により一般的に禁止されている行為を、行政機関が特定の場合に解除し、適法に行えるようにすること。

免許。

『免許書』

『免許証』

『了承』

事情をくんで納得すること。

承知すること。

領掌。

『相手の了承を得る』

『よろしく御了承下さい』

はなこ
『許可』は『(目上や公的な立場から)願いを許すこと。』

つまり、 『目上の人や公的な立場にある人が願いを許すこと。』 なんですね。

『願いを許す』ということは、誰かがお願いしたから『許可』したということですよね。

それに対して『了承』は『事情をくんで納得すること。』

ぜんぜん意味が違いますね。
たろう

はい。

かなりいい線いってます。

それでは『許可』と『了承』の違いを解説しましょう。

 

『許可』と『了承』の違い

許可

『許可』とは、

『願いを許し、認めること』

です。

法律的には、

『通常は法令で禁止されている行為について、行政機関がある特定の場合にのみ解除し、適法に行えるようにすること』

という意味があります。

『許可』に含まれる意味合いは、

『通常は認められないことについて、それを特別に許す』

ということです。

つまり、何らかの『禁じられた行為』に対し、ある条件のもとで解除することが『許可』ということなのです。

だから、

『許可』を出すのは、そうした権限を持つ個人や団体に限られます。

了承

『了承』とは、『事情を理解して納得すること』です。

『了承』の『了』は、

『理解する』『もっともだと思う』

などの意味があります。

また、『諒承』『領承』などと書くこともあります。

 

『了承する』『了承を得る』などのように使われます。

『了承』には、

『納得して受け入れる』

という意味合いが強く、

『了承』とは、目上の人が目下の人に対して行うこと

なのです。

だから、部下が上司に対して『了承しました』などと使うことはありません。

『ご了承ください』

のように、相手の理解や承認を得たい場合に使われる言葉なのです。

メモ

一般的に、目下の人は「承知しました」と言うことが多いです。

『許可』と『了承』の使い分け

それでは、『許可』と『了承』の使い分けを例文でチェックしていきましょう。

『許可』の例文

・・・ある雨の晴れ上った朝、甲板士官だったA中尉はSと云う水兵に上陸を許可した。(芥川竜之介『三つの窓』)

・・・七十ばかりな主の翁は若き男女のために、自分がこの地を銃猟禁制地に許可を得し事柄や、池の歴史、さては鴨猟の事など話し聞かせた。(伊藤左千夫『春の潮』)

・・・随分書いたが、情報局ではねられて許可にならなかったから、金はくれないんだ。(織田作之助『鬼』)

・・・とついに文永十一年五月宗門弘通許可状を下し、日蓮をもって、後代にも有り難き高僧、何の宗か之に比せん。(倉田百三『学生と先哲』)

・・・何べんも間誤つき、何べんも調らべられ、ようやくのことで裁判所から許可証を貰い、刑務所へやってきた。(小林多喜二『争われない事実』)

・・・青森へ着いて、すぐに検事局へ行き、さまざま調べられて、帰宅の許可を得たのは夜半であった。(太宰治『善蔵を思う』)

・・・月の十何日、風のない暖かい日、医者の許可を得たから植物園へ連れて行ってやると言うとたいへんに喜んだ。(寺田寅彦『どんぐり』)

・・・其ノ後慶応年間ニ至ツテ、松葉屋某ナル者魁主トナリ、遂ニ旧府ノ許可ヲ禀クルヤ、同志厠与ニ助ケテ以テ稍ク二三ノ楼ヲ営ム。(永井荷風『上野』)

・・・上演目録詮衡委員会は、一つの自己批判の表現としてこの戯曲の上演を許可したが、ソヴェト同盟の勤労大衆はだまっていなくなった。(宮本百合子『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』)

・・・俳句のことで出るというときだけ、許可してくれるのです。下宿屋全部の部屋が憲兵ばかりで、ぐるりと僕一人の部屋を取り包んでいるものですから、勝手なことの出来るのは、俳句だけです。(横光利一『微笑』)

『了承』の例文

・・・従って到底御用立出来ませんから、悪しからず御了承下さい。これは全く事実の問題です。(太宰治『虚構の春』)

12月30日から1月4日まで、年末年始休業とさせていただきます。ご迷惑をおかけすることと存じますが、何とぞご了承くださいますようお願い申し上げます。

2週間のご猶予をいただけませんでしょうか。ご無理を申し上げますが、なにとぞ事情をおくみ取りいただきご了承くださいますようお願い申し上げます。

7月以降でしたら参加できますが、今月は貴意に添い兼ねますので、事情をご賢察のうえ、何とぞご了承くださいますようお願い申し上げます。

はなこ
この例文を読むと、『許可』とは目上の人やお役所の人が出すものであることがよく分かりますね。
『了承』は目上の人が目下の人に対して行うことなんですね。
たろう
はなこ
例文を読んで『許可』と『了承』の使い分けがよく分かりました。

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まとめ

ここまで、『許可』と『了承』の違いについて解説してきました。

ポイントをまとめると、

『許可』とは、

願いを許し、認めることです。

目上の人、公的な立場にある人が使います。

『了承』とは、

事情を理解して納得することです。

目上の者が目下の人に対して行うことです。

いかがでしたか?

『許可』と『了承』のように同じような使い方をする言葉でも、調べてみると意味が違うことはよくあります。

『許可』と『了承』の使い分け。

今後の勉強や仕事に役立ててください。

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