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【車のナンバー】5ナンバーと3ナンバーの違いをわかりやすく解説

2019年10月に、消費税が10%に増税することで、

「今のうちに大きな買い物をしておきたい」

と考える人は少なくありません。

そして、大きな買い物の中の代表格と言えば車。

高額なモノだけあって、簡単に買い換える人は少ないでしょう。

 

『どんな車が良い?』

と検索していると、次のような広告を見かけたりします。

「カローラが3ナンバーになる」

5ナンバー3ナンバーのようなハイクオリティ」

 

車に詳しい人に聞いてみても、

「3ナンバーは社長が乗る車なんだよ」

「3が高級志向、5が庶民派の車」

といった抽象的な返答ばかりです。

そもそも車の3ナンバーと5ナンバーとは何を指すのでしょうか。

 

この記事では、車のナンバープレートの『3』と『5』の違いをお話していきます。

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車のナンバープレートのどこを見たらいいの?

ナンバープレート

ナンバープレートの分類番号

まずは、車のナンバープレートの1行目を確認してみましょう。

地域の後に書いてある番号、これが分類番号といって、この番号によって、どんな車なのか分かります。

3ナンバー、5ナンバーとは、この分類番号の1桁目を取って名付けられているのです。

例えば、品川300であれば3ナンバー、品川500であれば5ナンバーと呼ばれるわけですね。

 

5ナンバーと3ナンバーの違い~基準について~

セダン

セダンは3? それとも5?

では、具体的に『3ナンバー』と『5ナンバー』は、どう違うのか。

それは、

  • 車の大きさ
  • 排気量

によって基準が設けられているのです。

3ナンバーの基準に、一つでも該当していると、3ナンバー車

として扱われます。

5ナンバー車の基準 3ナンバー車の基準
排気量 2000cc以下 2001cc以上
全長 4700mm以下 4701mm以上
全幅 1700mm以下 1701mm以上
全高 2000mm以下 2001mm以上
代表的な車 トヨタ『ヴォクシー』本田『フィット』日産『ステップワゴン』 トヨタ『アルファード』、『クラウン』、『プリウス』

 

5ナンバー車の特徴は、コンパクトで走行しやすい点です。

なぜなら、5ナンバー車の基準は日本の道路事情を考え、車幅に余裕をもって作られているからです。

『軽自動車よりも広く、乗車人数も多く乗せることができる』

というコンセプトが多く、コンパクトカーやミニバンはこれにあたります。

高度経済成長期に広く普及していたのは5ナンバー車で、軽自動車の普及により、現在は数が減ってきています。

しかし、古くから日本を支えてきた車種は、現在でも根強い人気を誇っています。

 

3ナンバー車の特徴は、会社が顧客のニーズに応えた自由な設計で作られているです。

基準のうち一つでも該当すれば3ナンバー車として扱われるので

『3ナンバー車を作る』

となると設計に制約がなく、ブランドの特色が強く出ます。

  • 圧倒的な高級感を魅力にしている
  • コンパクトで、パワーがある。
  • 内装の快適さに重きを置いた

主流なのは、やはり『プリウス』や『クラウン』といった高級車です。

一方で、大きな車が多いので、駐車スペースからはみ出たり、古い立体駐車場では断られてしまうなどの短所も見受けられます。

 

5ナンバーと3ナンバーの違い~経緯と自動車税について~

5ナンバー車も3ナンバー車も、同じ『普通乗用車』です。

なのに、なぜこういった区別がされているのか。

これには、車が普及し始めた頃の日本の自動車税が関係しています。

3ナンバーと5ナンバーは、もともと自動車税の区分だった。

ときは高度経済成長期まで遡ります。

移動手段が乗用車(マイカー)が普及し、日本の車製造メーカーはこぞって車を販売していました。

そんなとき、海外からやってきた車は、とても高額で、大きな車でした。

 

そこで政府は、

一般家庭で使われる『小型自動車自家用』(5ナンバー車)

一般家庭よりも大きな『普通自動車自家用』(3ナンバー車)

という基準を作りました。

現在でいう『軽自動車』と『普通乗用車』のような位置づけです。

3ナンバー車の高級イメージが付いたのは、この頃の自動車税にあります。

 

昭和59年の自動車税は、次のようになっていました。

小型自動車自家用車(5ナンバー)の場合

1000cc以下 29,500円
1001cc~1500cc以下 39,500円
1501cc以上 39,500円

普通自動車自家用車(3ナンバー)の場合

3000cc以下 81,500円
3001cc~6000cc以下 88,500円
6001cc以上 148,500円

 

排気量が2000ccを超えてしまうと、自動車税が39,500円から81,500円になります。

その差額は、なんと42,000円です。

『毎年この金額を払えるくらいにお金を持っている=3ナンバー車を持っている人はお金持ち』

というイメージが浸透し、今でも『高い』というイメージが消えていないのです。

現在の自動車税の基準は?

では、現在の自動車税はどうでしょうか。

1989年、自動車税に関する法律が改正され、現在は

乗用車の種類に関係なく、排気量で金額を決める

と定められています。

現在の自動車税(新車の場合)

1000cc以下 29,500円
1001cc~1500cc以下 34,500円
1501cc~2000cc以下 39,500円
2001cc~2500cc以下 45,000円
2501cc~3000cc以下 51,000円
3001cc~3500cc以下 58,000円
3501cc~4000cc以下 66,500円
4001cc~4500cc以下 76,500円
4501cc~6000cc以下 88,000円
6001cc以上 111,000円

 

3ナンバー車であっても、排気量が2000cc以下であれば、自動車税は2000cc以下の5ナンバー車と変わりません。

3ナンバー車だからといって、自動車税が高いとは一概には言えないのです。

それでも昔からのイメージは変わらない人も少なくありません。

なので、現在でも『高級そうなイメージ』という抽象的な表現でナンバープレートの数字を使っているのです。

 

日本では必要不可欠な1桁目のナンバー

現在、3ナンバーと5ナンバーは、昔の名残としての意味しか持っていません。

では1行目のナンバーは、何故まだ付いているのでしょう。

実は、3、5番以外の1~0までのナンバーには、車の種類として、大きな意味があるのでそのまま残っているのです。

雑学に近いですが、この機会に覚えておくと自慢できるかもしれません。

1ナンバー 普通貨物車 荷物(貨物)を乗せる
2ナンバー 普通乗合車 11人以上の人を乗せる
3ナンバー 普通乗用車 10人以下の人を載せる
4ナンバー 小型貨物車 荷物(貨物)を乗せる
5ナンバー 小型乗用車 10人以下の人を載せる
6ナンバー 小型貨物車 荷物(貨物)を乗せる
7ナンバー 小型乗用車 10人以下の人を載せる
8ナンバー 特種用途自動車 パトカーや霊柩車など
9ナンバー 大型特殊自動車 清掃自動車など
0ナンバー 大型特殊自動車のうち建設機械 ロードローラーやクレーン車など

ナンバープレートの1行目のたった1桁の数字だけで、このように車種が一目でわかる制度というのは、とても日本人らしい発想ですね。

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おわりに

ナンバープレートは、

車の免許証

のようなものです。

現在は、軽自動車の人気で、5ナンバー車や3ナンバー車といった基準で、車を選ぶ人は少ないかもしれません。

しかし、かつて多くの人が憧れた

「『3』が最初の乗用車を運転したい!」

という価格や性能とは、少し違う買い方も粋なものです。

乗用車は決して小さな買い物ではありませんので、慎重に選んでいきたいですね。

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