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倫理と道徳の違いをわかりやすく解説!学校教育で学ぶのはどっち?

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『倫理』と『道徳』、どちらも学校教育において学ぶ教科です。

ただし、この2つはそれぞれ学び場所が違います。

そして、言葉がもつ意味や、授業で教わる内容についても、似ているようで違いがあります。

はなこ
『倫理』も『道徳』も、人としての教え?みたいなイメージだけれど…
たろう
そうです。両方とも人間の行動について関係している教科です。
じゃあ、どんなところが違うの?
はなこ
たろう
では、『倫理』と『道徳』、この2つの違いについてわかりやすく解説していきましょう。

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倫理と道徳の違いや意味とは?

分かり合う

『倫理』とは、法律も関係しています。

人としてだけでなく、社会として、規則的にそれが正しいことかどうかの判断をする基準のこと

そして、いくつかの意味をもつ中に、道徳の意味が含まれています。

 

『道徳』とは、法律的な強制力で人に働きかけるものではありません。

それぞれの内面的なものにはたらきかけ、正しい行為を促すもの

 

『倫理』と『道徳』、それぞれの意味を辞書で調べてみると、次のようなことが挙げられます。

『倫理』の意味

  • 人間のおこなうべき正しい道
  • 社会慣習として成立している行為規範
  • 道徳
  • モラル
  • 善、規範、道徳的言明といったものについて研究する倫理学の略称

『道徳』の意味

  • 人として守らなければならないおこない
  • 善か悪か、正しいことか不正なことかを判断し、人としての基本的な行動をするための基準のこと
  • 道と徳を説くことから『老子の学』

倫理と道徳、どこで学ぶのか?

『倫理』

高等学校で学ぶ教科の一つです。

大学入試における教科の一つでもあります。

大学で倫理学として専門に学ぶことができます。

『道徳』

小学校や中学校の教科の一つです。

新たな学習指導要領により、小学校で特別な教科として位置付けることが定められています。

それにより、2018年度から移行措置期間となっており、

2020年度から小学校で完全実施

されます。

中学校は2019年より、道徳が全面実施されています。

倫理と道徳、それぞれ何を学ぶのか?

倫理

たろう
電車で、携帯で大きな声をだして話していた人を、注意した男性が殴らました

このような、非常識な行為をする人が増えているニュースを時々みかけませんか?

そんな時、次の言葉を良くききます。

  • モラルが低下している
  • 倫理観が問われる

モラルとは、倫理観や道徳意識のことを指します。

これらの言葉をわかりやすく言い換えてみましょう。

  • 公共の場で好ましい行為ができない
  • 自分のおかれた状況を正しく判断できない

つまり、他人に迷惑をかける行為という認識がない、ということにつながります。

倫理では、

人間の正しいとされる行動・正しくないとされる行動

について学びます。

また、人間関係で『こうすべき』とされるあり方について、社会で生活する上で好ましいとされるあり方についてなどを学びます。

 

倫理を学び始める高等学校では、青年期とよばれる16歳から18歳の生徒が多いです。

  • 小学校・中学校よりも他人とかかわる中で、自分が生きるとはどういうことなのだろうか。
  • どう他人とかかわればよいのか。
  • 今後、どのように生きていけばよいのか。

そんな不安や悩みを解決していくきっかけにつながるとして、倫理が教えられています。

高等学校で学ぶ倫理

  • 古代ギリシアの哲学者
  • 世界の主な宗教
  • 宗教による改革
  • 日本古来の神
  • 陽明学者
  • 有神論、無神論、生物学、物理学、天文学

その他も含め、幅広い分野において、倫理的な観点や問題について学び、知識を広げていきます。

なぜ、昔のことも学ぶかというと、人々が感じる不安や疑問は、今を生きる人に限ったことではないからです。

昔の偉人や哲学者の言葉、その時代の背景にふれ、どう悩み、苦しみ、情熱をもち、生きたのかを学ぶ。

そうすることで、

自分の知識や見識を深めようという学習です

道徳

ひろし
道徳の時間って今までもあったよね
たろう
確かに、これまでも『道徳』の授業はあったのですが、正式な教科ではありませんでした

正式な教科ではないため、他の教科の補習にあてられて授業がなくなるなど、取り組み方は、

教員の指導方法や地域によって差がありました

 

また、授業の内容も、『読む道徳』が目立ちました

ここでいう『読む道徳』とは、例えば、道徳の教科書の登場人物の気持ちを読み取るなどの授業です。

そのように、目的がかたよった授業が行われていることも課題といわれていました。

 

そんな『道徳』が、特別な教科になったきっかけの一つとして、近年の『深刻ないじめ問題』があります。

 

道徳を充実させることが、

子ども達に命を尊重する感覚や、命に対する善悪の判断を育むことにつながる

と考えられているのです。

例えば、授業で子供同士にいじめについて議論させます。

  • いじめは悪い。
  • いじめられる方にも問題がある。
  • ただ、見ているだけの人もいけない。
  • なぜ、いじめていなくても、そこにいるだけで悪くいわれるの?
  • どこからどこまでが、いじめなの?
  • いじめをなくすためには、どうしたらよいのか?

新しい方針の『道徳』では、

意見が違ったら、話し合うことで答えを見つけ出していきます。

自分と違う意見があった場合、受け入れがたくても、

「そんな意見もあるのか」という考え

ができるようになるのです。

それが、人を理解する心を広げます

子供は、自分がその時もつ価値観で、様々な意見を言います。

大人になって社会にでたり、世界中の人々と出会うことで、より多くの意見や価値観にふれます。

人とかかわる社会では、自分が正しいと思うことについて、全員が賛同しない場面もあるでしょう。

社会を生き抜く力を育てるためにも、

道徳的に考えること、道徳的に議論できること

を学んでいくのです。

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まとめ

『倫理』と『道徳』の違いについてまとめましょう。

倫理とは

人間の行い、社会において、多くの物事にあてはまるルールや法則。

いつでも、どこでも、誰にでも該当するもの。

道徳とは

人間の内面、心に重点がおかれる。

善悪や正しいこと不正なことの判断をする基準となるもの。

今までの『読む道徳』から、今後は自分の意見や見方だけでなく、他人の意見や見方について『考え議論する道徳』になる。

 

変化の多い現代、技術の発展、自然環境問題、人口の減少など、今後も世の中は変化し続けるでしょう。

ですから、社会や人と人とのつながりの中で活躍できる人材、視野が広い人材が増えることが期待されています。

そのようなことからも、倫理や道徳は、年齢関係なく大切な学びであると言えるでしょう。

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