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【医療機器】CTとMRIの違いをわかりやすく解説!意味や定義を紹介

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病院で診断を受ける時に、いろいろな検査をすることがあります。

その中で、よくあるのが

『CT』と『MRI』

どちらも、病気の診断には、とても役に立ってくれる検査方法です。

 

ところで、

『CT』も『MRI』も、体が輪切りになったような画像を見られる検査

のことですよね。

検査の仕方も、ベッドに寝てドーナツ型の機械や筒の中に入って行くので、似た感じの印象があります。

似たような方法で、似たような画像を撮るなら、言葉も1つあれば良さそうな気もします。

 

でも、1つの病院でも、CTとMRI、どちらも用意していることが、よくあります。

では、CTとMRIは、いったい何が違うのでしょう?

 

この記事では、CTとMRIの違いや意味について、お話しします。

一見似たような検査ですが、中身はかなり違うんですよ!

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CTとMRIの違いや意味をチェック!

CTやMRIの検査

『CT』と『MRI』の意味と概要

ではまず、『CT』と『MRI』の意味と、どんな検査なのかをざっと見てみましょう。

 

『CT』とは?

『CT』とは

『Computed Tomography(コンピューティッド・トモグラフィー)』の略

で、日本語では『コンピュータ断層撮影』と言われています。

 

『CT』は、

  1. 周りからX線を照射して
  2. 体の中を通りぬけたX線のデータから、画像を構成して断層映像を描出する

という方法で検査を行います。

 

『MRI』とは?

『MRI』は『Magnetic Resonance Imaging(マグネスティック・レゾナンス・イメージング)』の略。

『磁気共鳴画像診断』と言われています。

 

MRIではどうやって画像を出すか、簡単に説明すると、

強力な磁場と電波で、人の体の中にある水素原子を揺すって、その状態から病気の部分を画像にする

という方法を取っています。

原子核の揺れ具合から画像化するなんて、すごいですね。

 

人間の体内にある水分は70%以上。

水素原子も体のいたるところに含まれています。

そのため、MRIでは造影剤を使わなくても、血管や内臓の様子を画像化することができるのです。

CTとMRIの違いを比較

では、CTとMRIの違いを、表でざっと比べてみましょう。

 

CT MRI
名称 コンピューター断層撮影 磁気共鳴画像診断
画像の撮り方 X線を体に照射しながら、体の周りを機械が回り、コンピューターで体を通りぬけたX線の量を解析して体の輪切り画像を描出する。 磁石と電磁波を使い、磁気の共鳴を利用して人体の断面を描出する。
検査時間 5~15分 体のどこの画像を撮るかによるが、だいたい30~60分くらいかかる
メリット 検査時間が短くて済む

細かい病変も描出できる

3Dでの立体画像を作ったり、後から画像を再構成したりすることもできる。

X線の被ばくがない

造影剤を使わなくても、血管や胆管などの画像も撮れる

病変の検出率が高い

コントラストがわかりやすい

デメリット X線被ばくがある

 

閉所恐怖症の人や、じっとしていられない人には向かない

ペースメーカーや、体に金属を埋め込んである人は検査できない

検査中の音が大きく、うるさい

CTとMRIの違いは?

先にお話ししたように、CTとMRIでは、画像を描き出す方法や、そのために使う方法が違います。

CTはX線を使い、MRIは磁気と電磁波を使います。

 

では、その他にはどんな違いがあるのか、もう少し詳しくお話ししましょう。

 

検査にかかる時間

CTは検査時間が短く、だいたい5分から15分程度。

一方、MRIは30分から、1時間くらいかかる場合もあります。

 

MRI検査にどのくらいの時間がかかるかは、検査する場所などにもより、

  • 頭なら、だいたい30~40分
  • 腹部や手足の場合は、1時間くらいかかることもある

と、このくらいが目安です。

 

どっちがどんな検査に向いている?

CTとMRIでは、画像を撮るのに向いている場所や、病気の種類も違います。

頭の部分

頭部は、基本的にはMRIの方が向いています。

造影剤を使わなくても、脳血管が描出できるからです。

 

ただし、

初期の脳梗塞や脳動脈瘤…

MRIが強い

脳出血…

CTの方が強い

という面もあります。

肺の部分は、CTの方が圧倒的に向いています。

これは、CTは空気が入っている部分もうまく描出できるからです。

腹部

胃や腸などのお腹の部分は、CTもMRIもどっこいどっこいというところ。

 

でも、

  • がんを発見しやすいのはMRI
  • 腸炎や腸閉塞の診断にはCTが向いている

という違いがあります。

その他の部分や病気

その他の部分だと、

胆管や膵管など…MRIの方がやや強い

子宮や卵巣、前立腺など、骨盤に守られている部分…MRIが強い

骨…CTが強いが、骨腫瘍はMRIが強い

半月板や靭帯、軟骨…MRIの方が強い

全身の緊急検査…CTの方が向いている

 

ただし、これはあくまで一般的な話です。

どちらの検査方法を使うかは、体の場所だけではなく、その時の状況や患者さんの状況から判断して、医師が選んでくれます。

CTとMRIのメリット・デメリット

では次に、CTとMRIのメリットやデメリットの違いを比べてみましょう。

表のピンクのマスはメリット、青のマスはデメリットです。

(色のついていないマスは、どちらとも言えないことです。)

 

CT MRI
X線被ばく ある ない
血管の撮影 造影剤を使うと、血管の走行や血流についても把握できる 造影剤を使わなくても、血管の画像が撮れる
ペースメーカーや人工内耳などの器具や、体内金属がある人 影響がある可能性もあるので、医師に相談 体内にペースメーカーや体内金属が入っている場合は、検査を受けられない

人工内耳は、『特定のMRI装置なら受けられる』『特定メーカーの人工内耳ならMRIを受けられる』ということもあるが、外科的な処置が必要な場合もあるので、人工内耳を使っている場合も、必ず医師に伝えること。

妊娠中・妊娠の可能性がある場合 『胎児がいる部分でなければ問題ない』『疫学的調査では、胎児の被ばく量が100mGy以下なら問題はないことが確認されている』と言われているが、念のため注意が必要。 妊娠中~後期の胎児には安全と考えられているが、妊娠初期の場合は、注意が必要。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、必ず医師にそのことを伝え、相談すること。
検査時間 短い 長い
気にならない 検査している間、けっこう大きな音がする
閉所恐怖症の場合 問題ない 人によっては検査が辛いこともある
タトゥーや刺青、アートメイクがある場合 問題ない 使われている顔料や、絵柄の状況、範囲によっては、火傷が起きたりする可能性があるので、タトゥーがある場合は医師に相談すること。
その他 不随意運動がある、特性上などの理由で長時間じっとしていられないなど、体が動いてしまう場合も、医師に相談しておくこと。

 

この表では、CTはX線の被ばくがあることをデメリットとしています。

でもこれは、体に悪影響のない範囲のものです。

何度か撮ることになっても、安全な頻度や回数などを考えて検査してくれるので、心配はいりません。

 

また、

  • タトゥー
  • 刺青
  • アートメイク

などについては、

『火傷するので、MRIを受けられない』

というような話もあります。

でも、タトゥーなどがあるからといって、必ず火傷をするというわけではないようです。

顔料の成分や絵柄の範囲によっては、火傷することもあるようなので、これはケースバイケースと考えておくと良いでしょう。

これも自分で判断せず、医師にタトゥーなどがあることを話して、相談してくださいね。

CTとMRI、どっちを選べばいいの?

検査をする時に、CTかMRIかを患者が決めなければならないことは、ほとんどないでしょう。

先にも書いたように、病気や怪我の場所や状況、患者本人の状況から、医師が選んでくれます。

 

ただ、妊娠の可能性や閉所恐怖症があるなど、医師が選んだ検査方法に不安がある場合は、遠慮なく伝えて、相談しましょう。

 

CTやMRIを受ける時の注意点

CTやMRIは、安全に検査ができる機会ですが、これまで書いてきたように、注意が必要なこともあります。

たとえば、

  • 妊娠している、体内に金属や器具がある、狭い場所が苦痛など、体の状況はきちんと医師に伝えること
  • 問診票や問診などには、正直に答えること
  • 『事前に絶食する』『化粧を落とす』など、医師の指示にはきちんと従うこと
  • 説明文を渡されたら、きちんと読むこと
  • わからないことや不安なことがあったら、医師に確認しておくこと

 

せっかく検査するのですから、なるべくスムーズに検査を受けて、正確な診断を受けたいものです。

そのためにも、医師や検査技師からの指示や注意事項は、必ず守ってくださいね。

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まとめ

CTとMRIの一番の違いは

CTはX線を使って、MRIは磁気と電磁波を使って体の中の状態を映し出す

ということです。

 

どちらも、体内の様子を画像にすることができる点では同じですが、

  • 検査時間は、CTの方が短くて済む
  • MRIは造影剤を使わなくても、血管の走行などもわかる
  • MRIは癌を発見するのには向いている
  • CTは緊急の全身検査に向いている

といったことが違います。

 

CTとMRIどちらの検査をするかは、状況に合わせて医師が考えてくれるので、患者が自分で選ばなければならないということはありません。

ただし、適した方を選ぶためにも、また、できるだけ正確な診断をしてもらうためにも、

体の状況などは、きちんと医師に伝えてください。

また、検査の準備や注意事項なども、指示や注意を守って受けてくださいね。

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