違いを解説君

あるゆる物事の"違い"をわかりやすく解説する情報マガジン

その他の違い

天然ゴムと合成ゴムの違いをわかりやすく解説!見分け方をチェック

投稿日:

日本だけでなく、

世界で日常的に使用されているゴムの4割以上が、天然ゴム

でつくられています。

はなこ
天然ゴム以外に、どんなゴムがあるの?

ゴムには、天然ゴム以外に、合成ゴムがあります。

みさと
じゃあ、天然ゴムと合成ゴム、どんな違いがあるの?

天然ゴムと合成ゴムは、どんなものから、どのように作られるのか?

というのも、原料と製造過程が違います。

本記事では、天然ゴムと合成ゴムの具体的な違いや、見分け方について、解説していきましょう。

スポンサーリンク

原料を比較!天然ゴムと合成ゴムは、何でできているのか?

タイヤ

みさと
天然ゴムは、天然とつくから

『自然のものからつくられている』

ということよね?

天然ゴムの原料と製造方法

原料:ゴムの樹からでる樹液

天然ゴムの原料となるゴムの樹といえば、バラゴムノキです。

正式名称は、『ヘベアブラジリエンシス』。

 

ゴムの樹の皮をけずると、白い乳液のような成分がでます。

これが、ゴムの原料で、

ラテックス

と、よばれています。

このラテックスを、

工場で固形物や不純物が取り除き、凝固剤を添加するなどの加工したもの

を、天然ゴムと呼ぶのです。

パラゴムノキ以外のゴムの樹の種類

  • インドゴムノキ(クワ科)
  • ベンジャミンゴムノキ(クワ科)
  • アラビアゴムノキ(マメ科)
  • サポジラ(アカテツ科)

など。

合成ゴムの原料と製造方法

原料:石油

ナフサとよばれる、原油を蒸留させて、分留される成分。

ナフサを分解炉に投入し、化学反応を起こすことで、石油化学基礎製品原料が精製されます。

そして、石油化学基礎製品原料に、化学薬品を添加することで、合成ゴムの原料が完成します。

天然ゴムの原料であるゴムの樹の入手が難しい場合があることから、合成ゴムが開発されました。

 

はなこ
合成ゴムは、石油から化学的に合成するから、石油の価格が高騰すると、合成ゴムの生産にも影響があるのね。

天然ゴムと合成ゴムの特徴をチェック!

では、天然ゴムと合成ゴム、それぞれどんな特徴があるのか、みていきましょう。

天然ゴムの特徴

天然ゴムは、ゴムの樹によって、特徴がわかれます。

パラゴムノキ

  • もっともゴムらしい性質をもっている。
  • 少しの力で大きく伸びて、瞬間的に元に戻る弾力性や伸縮性、さらに耐摩耗性がすぐれている。
  • 機械的性質といわれる、天然ゴムがもつ変形や破壊に対する抵抗力も強い。
  • 耐熱性、耐油性、耐オゾン性、耐老化性などは、あまり良くない。

アラビアゴムノキ

  • 植物から分泌される多糖類で、水溶性の粘性のある物質。
  • 弾性はない。
  • アラビアゴムは炭水化物からなっているため、水に溶ける。

サポジラ

  • 柔軟さと弾力性をもつ
  • 軟化点が人の体温に近い
みさと
もし、ゴムがなくなってしまったら、様々な製品に影響がでるわね。

 

合成ゴムの特徴

合成ゴムは、非常に数多くの種類が存在し、その数は

100種類近く

といわれています。

なので、

特徴については、ゴムに求める特性によって、それぞれの規格により、化学的につくられます。

 

合成ゴムの種類について、いくつかみていきましょう。

イソプレンゴム

『合成天然ゴム』ともよばれ、

天然ゴムと同じような特徴

を持ちます。

  • 吸水性や電気特性が、天然ゴムより優れている。
  • 着色性がよく、においが少ない。
  • 弾力性は、天然ゴムよりない。

ニトリルゴム

  • 耐油性に優れている。
  • 耐摩耗性、機械的強度が良いが、耐寒性、伸縮性、弾力性があまりよくない。

エチレンプロピレンゴム

  • 耐候性もよく、耐熱性も優秀である。
  • 耐水、耐蒸気性もある。
  • 屋外仕様に適しており、色移りをしにくい。

クロロプレンゴム

  • 耐熱性、耐老化性、耐オゾン性、耐候性、耐燃性が優れている。
  • 耐化学薬品性という、酸化性薬品を除く薬品類に対する抵抗がある。
  • 耐熱性は、ニトリルゴムよりは劣る。
  • 全体的に均衡のとれたゴムである。

 

みさと
合成ゴムは、どんな商品につかいたいか、目的に応じて、つくられているのね。

 

天然ゴムと合成ゴムの用途

天然ゴムの使用例

パラゴムノキの樹脂

  • 輪ゴムなどの、ゴムバンド
  • ゴム風船
  • タイヤ、特にトラックやバス用の大型タイヤ
  • ホース
  • タイヤの中のチューブ
  • ゴム製の長靴
  • ゴム手袋

アラビアゴムノキの樹脂

  • 切手の裏側の、のり
  • 各種インキ
  • 薬の丸薬や錠剤をかためることなど

サボジラの樹脂

  • チューイングガムの原料
  • 外科用テープ
  • 歯科用物品

合成ゴムの使用例

イソプレンゴム

天然ゴムが使用されているところに、合成ゴムで代用できることは多いです。

  • 自動車や航空機のタイヤ
  • ベルト
  • ホース
  • 靴底

ニトリルゴム

  • 耐油性や耐寒性をもつ作業用手袋
  • パッキン材

エチレンプロピレンゴム

  • ブレーキ部品
  • ゴムシート材
  • パッキン材
  • 防振ゴム、現場養生材

クロロプレンゴム

  • ウエットスーツ
  • 自動車、弱電、精密機器等のパッキング材
  • 伝動ベルト
  • 防振パッド
  • 耐溶剤手袋

天然ゴムと合成ゴム、どちらも使われていることもあります。

例えば、靴底に使われているゴムは、天然ゴムの場合もあるし、合成ゴムの場合もあります。

 

はなこ
天然ゴムか、合成ゴムかは、どうしたらわかるの?

天然ゴムと合成ゴムの見分け方のポイントは?

天然ゴムと合成ゴム、

見た目で見分けることは、難しいです。

 

天然ゴムも合成ゴムも、製品にする過程で、硬度などの性質を配合で変えることができます。

そのため、弾力性などから判断することも、難しいです。

 

匂いで、見分けがつく専門家もいると聞きますが、一般人が見分けることは困難と言えるでしょう。

 

ただ、ひとつの見分け方として、

火をつけて燃やす方法

が挙げられます。

  • 火をつけて、燃え続けるなら、天然ゴム。
  • すぐに火が消えてしまうのは、合成ゴム。

なぜなら、合成ゴムには、自己消火性があるからです。

注意ポイント

合成ゴムは化合物のため、燃やすことで有毒なガスを発生する場合もあります。

決して、おすすめできる見分け方ではありません。

みさと
見分けたい時は、それぞれのゴムの配合表などで、見分けるのが確実なのね。

スポンサーリンク

まとめ

最後に、天然ゴムと合成ゴムの違いについて、まとめましょう。

天然ゴム

  • ゴムの樹の樹脂に、補強剤などを配合してつくられる。
  • 天然資源からつくられるため、時間の経過とともに分解がおこなわれる、環境にやさしい製品。

合成ゴム

  • 石油から生産される、人工的につくられる、化学工業品。
  • 天然ゴムにくらべ、耐熱性、耐油性、耐老化性などで特異な性能を持つ。
はなこ
ゴムは身近にある便利なものだけど、環境のことを考えると、自然分解されていく天然ゴムが、もっと増えるといいね。

関連記事

-その他の違い

Copyright© 違いを解説君 , 2019 All Rights Reserved.