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戦略と戦術と作戦の違いをわかりやすく解説!意味と正しい使い分け方

元々は軍事関係で使われていた言葉が、ビジネスなどの場面で使われることって、ありますよね。

たとえば

「わが社の経営戦略を見直そう。」

といったように。

企業経営も、戦いのような側面があるからなのでしょう。

 

中でも、よく使われるのが

  • 戦略
  • 戦術
  • 作戦

といった言葉です。

この3つ、似ているような似ていないような、なんだか紛らわしい感じがしませんか?

でも、やはりそれぞれ意味が違うのです。

 

ということで今回は、

『戦略』『戦術』『作戦』の3つの言葉の意味や違い、使い分け方についてお話しします。

 

なお、この記事では

『多くの場合、こういう意味で使われる』

ということで書いています。

実際の場面では、言葉の意味や使い分けは、時代や地域、分野、その時の文脈で変わることもあります。

そのことも、頭に置いておきつつ、読んでください。

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『戦略』と『戦術』と『作戦』の意味や違いは?

これは『戦略』か、『戦術』か、『作戦』か…?

『戦略』『戦術』『作戦』の意味とは?

まず、

  • 戦略
  • 戦術
  • 作戦

この3つの言葉の意味を見てみましょう。

 

『戦略』の意味

『戦略』の軍事用語での意味は

『いろいろな観点や長期的な視点から総合的に考えた、敵を打ち負かすための方法』

ということです。

 

ビジネスで『戦略』という言葉を使う時は、

『目的を達成するための、長期的、総合的な視点から考えた方法』

のことです。

 

たとえば

『経営戦略』『販売戦略』

などという言葉で使われていますね。

この場合は、長い目で見た場合の

『経営や販売が上手くいく方法を考える』

ということです。

 

『戦術』の意味

『戦術』という言葉の意味は、

『戦いに勝つ、もしくはある目的を達成するための具体的な方法や手段、方法的技術』

のことです。

 

軍事的な意味で『戦術』が使われる時は、内容としては

  • 部隊編成
  • 装備
  • 配置
  • 行動を起こす時期

といったことを指し、『戦略』より具体的で細かい部分を指します。

 

ですから、ビジネスなど、軍事以外の面で使う時にも、

『戦術』は具体的な手段や方法を表すもの

であることが多いです。

 

『作戦』の意味

作戦とは

『戦いや試合などを上手く運ぶための方法や策略』

という意味です。

 

この意味から転じて、戦いや試合以外の場面でも

  • 『物事を進めていく上でのはかりごと』
  • 『目的を達成するための計画』

という意味でも使われます。

 

『作戦』は英語では『operation』。

これは『具体的な行動』を意味します。

でも、日本語では『具体的な行動』と『計画』の両方の意味があり、使う場面に応じて意味が変化します。

『戦略』『戦術』『作戦』はどう違う?

では、『戦略』『戦術』『作戦』の、この3つの言葉がどのように違うのか、比べてみましょう。

 

戦略 戦術 作戦
意味 目的を達成するために、長期的、総合的な視点から考えた方法 ある目的を達成するための具体的な方法や手段、方法的技術 戦いや試合などを上手く運ぶための方法や策略
期間 長期的 『戦略』より短期的 短期的
具体性 抽象的 具体的 言葉の使い方によって、具体的な場合も抽象的な場合もある
要素 目標を達成するためのシナリオ (作戦の)1つ1つのプロジェクトを成功させるための方法 戦略を実現するための1つ1つのプロジェクト

 

言葉の意味や内容としては、このような違いがあります。

 

『戦略』『戦術』『作戦』をどう使い分けるか

『戦略』『戦術』『作戦』の使い分けは?

『戦略』『戦術』『作戦』の使い分け方

先ほどの言葉の意味とも重なりますが、『戦略』『戦術』『作戦』この3つの言葉をどう使い分けるかというと、

戦略

⇒目標を達成するために、長期的、総合的な視点で考える計画のこと

作戦

⇒戦略を上手く運ぶための実践計画のこと

戦術

⇒作戦を実行する方法や技術のこと

 

といっても抽象的で、ちょっとわかりにくいので、具体的な例で使い分け方を見てみましょう。

 

ここでは例として

『外国の人と自由に話せるようになりたい』

という目標があるとします。

その場合、戦略、作戦、戦術は、たとえばこのように使い分けます。

 

戦略 作戦 戦術
内容 自分の言いたいことを十分に表現でき、相手の言いたいことをしっかり理解できるくらいのレベルの語学力を身に付ける
  • 語学教室に通う
  • 自分でも語学の勉強をする
  • 外国語を使う機会をできるだけ増やす
  • 通いやすさを考えながら語学教室をリサーチする
  • 通勤時間や家事の時間などに語学講座や海外のラジオを聞く
  • 外国人の多い場所に行って話しかけてみる、日記や手帳を外国語で書く
位置づけ 目標を達成するためのシナリオ 戦略を上手く運ぶための1つ1つのプロジェクト 1つ1つのプロジェクトを成功させるための方法

 

『戦略』『戦術』『作戦』は、"だいたい"このように使い分けます。

メモ

『だいたい』というのは、状況によって意味や使い分け方が変わることもあるからです。

 

『戦略』『戦術』『作戦』の関係

この3つの言葉の関係を図で表すと、このようになります。

戦略・作戦・戦術の関係

つまり、

  • 作戦は戦術を支える
  • 戦術は戦略を支える
  • 戦略は、目標などを達成するためのものである

ということです。

 

また、考える順番としては、

  1. 目標から戦略を考える
  2. 戦略から作戦を考える
  3. 作戦から戦術を考える

というようになります。

 

いきなり戦術から考えることは、あまりありません。

戦術を先に決めると、

『戦術に合わせて作戦を立て、作戦に合わせて戦略を組み、戦略に合わせて目標を決める』

となってしまいます。

でも、戦略や作戦、戦術が必要になるのは、何か目標があるからですよね。

だから、

目標に合わせて、戦略⇒作戦⇒戦術と考えていく

のです。

余談

人ってどうしても、目の前のことに気持ちを取られますよね。

そのため、うっかり作戦を成功させることだけに目が行ってしまうこともあります。

『手段が目的になってしまう』

というやつです。

 

『作戦』はあくまでも、『戦略』を支えるもの。

そして、作戦も戦術も戦略も、最終的な目標を達成するためであることを、忘れないようにしたいものですね。

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まとめ

『戦略』『戦術』『作戦』この3つの言葉の意味は

戦略

⇒目的を達成するための、長期的、総合的な視点から考えた方法

戦術

⇒目的を達成するための、具体的な方法や手段、方法的技術

作戦

⇒戦いや試合などを上手く運ぶための、方法や策略

 

『戦術』と『作戦』は似ている感じですね。

でも

  • 『作戦』は戦略を実現するための1つ1つのプロジェクト
  • 『戦術』は作戦を成功させるための具体的な方法

という点が違います。

 

ですから、順番としては

  1. 目標を設定する
  2. 目標に合わせて戦略を考える
  3. 戦略に合わせて、作戦を立てる
  4. 作戦が上手くいくように、戦術を考える

という順になるのです。

 

『戦略』『戦術』『作戦』を、この記事で紹介したように分けて考えると、目標を達成するための道筋がより明確になりますね。

そして、具体的に何をするべきかも、見えやすくなりそうです。

大事な目標があったら、ぜひこの3つの言葉を使って考えてみてくださいね。

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