個人的な趣味にとどまらず、あらゆる産業でも利用されるようになった『ドローン』。
この『ドローン』と『ラジコン』の違いを知っていますか?

あれと『ドローン』って何が違うの?
でも、名称が異なるわけだから、どこかに違いがあるんだろうね。


今回は、『ドローン』と『ラジコン』についてその定義を調べ、違いを解説します。
『ドローン』と『ラジコン』の定義について
まずは『ドローン』と『ラジコン』という2つの言葉の定義について見てみましょう。
『ドローン』とは?
人が搭乗しない航空機(無人航空機)
のことを指します。
『ドローン』を日本語で表せば『無人航空機』です。
人が搭乗しなければ、サイズに関係なく『ドローン』と呼ばれます。
ですから、普通の飛行機と同じくらいのサイズでも、無人であれば『ドローン』となるのです。
『ドローン』は通常、専用のコントローラーを使って地上で遠隔操作します。
『ラジコン』とは?
無線により遠隔操作するタイプのシステムのことで、増田屋コーポレーションの登録商標
のことを指します。
『ドローン』とは異なり、『ラジコン』は登録商標です。
増田屋コーポレーションに、無断で名前を使って販売することはできません。
そのため、同じような商品のことを他の会社では "Radio Control" の略で『RC』と呼んだり、『ラジオ・コントロール』とそのまま呼んだりしています。
『ドローン』と『ラジコン』の違いと見分け方
『ドローン』も『ラジコン』も、遠隔操作によって操縦するタイプの走行車や航空機などを意味します。
ですが、以下の点で違いがあります。
『ドローン』と『ラジコン』の違い
- 『ドローン』は一般用語だが、『ラジコン』は登録商標である。
- 『ドローン』は無人航空機を表すが、『ラジコン』は地上を走る車などにも使われる。
『ドローン』は一般名称ですから、
どの企業も製品に対して自由に『ドローン』と名乗ることができます。
しかし『ラジコン』は登録商標ですから、
勝手に『ラジコン』と命名して売り出すことはできません。
また、『ドローン』は、空を飛ぶ機械のことを指す言葉です。
ですから、
地上を走行する車を『ドローン』とはいいません。
それでは、『ドローン』と『ラジコンヘリ』に違いはないのでしょうか?
『ドローン』はプロペラを使って空を飛ぶことができますね。
『ラジコンヘリ』も同様に、プロペラを使って空を飛びます。
どちらも遠隔操作によって操縦するので、名前の違いだけで中身は同じもののように見えます。
しかし、両者には決定的な違いがあります。
『ラジコンヘリ』の場合、普通のヘリコプターを操縦するのと同じように、手動で機体のバランスを取らなければいけません。
バランスをとるのに失敗すれば、すぐに墜落してしまうでしょう。
そのため、『ラジコンヘリ』の操縦は一般的に
非常に難しい
と言われています。
しかし、『ドローン』の場合、次のような様々な装置が付いています。
『ドローン』に付いている主な装置
- GPS
- 電子コンパス
- 加速度センサー
これらの装置によって、
『ドローン』はある程度自律して動くことができるようになっています。
これが、『ドローン』と『ラジコンヘリ』との大きな違いになります。
『ドローン』と『ラジコンヘリ』の見分け方は簡単です。

ドローン
『ドローン』は、4つのプロペラを使って平衡を保ちます。

ラジコンヘリ
『ラジコンヘリ』は、ヘリコプターの小型版といった外観ですね。
『ドローン』や『ラジコンヘリ』の場合、
重さが200g以下であれば『模型飛行機』
として扱われ、航空法の規制からは除外されます。
しかし、200gをオーバーするような、大きい『ドローン』や『ラジコンヘリ』は、様々な規制の対象になります。
『航空法』の規制
- 日中に飛行させること
- 直接肉眼で確認できる範囲内で飛行させること
- 人や物とのあいだに30m以上の間隔を作ること
- 祭礼など、多くの人が集まる上空では飛行させないこと
- 爆発物などの危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を落下させないこと
『ドローン』や『ラジコンヘリ』を操縦しようと考えている人は注意しましょう。
『ドローン』の種類
『ドローン』の場合、無人航空機すべてのことを指すので、種類も色々とあります。
一般的に見られるのは、4つのプロペラで飛ぶタイプのものですね。
ホビー用として個人が写真や動画の撮影など、また純粋に操縦を楽しむために作られた『ドローン』があります。
また、『産業用ドローン』として荷物の運搬や農薬の散布、上空からの地表の捜査など、あらゆる場面でも『ドローン』が活用されています。
軍事目的でも『ドローン』は使われています。

MQ-9 リーパー
この一見すると普通の飛行機に見えるものは、実は『ドローン』です。
『MQ-9 リーパー』というアメリカ空軍などでも使用されている『ドローン』で、遠隔操作により空を飛んでいるというのですから驚きです。

中国では、様々なところで『ドローン』が活用されているそうだよ。

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まとめ
今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。
ポイント
- 『ドローン』とは、人が搭乗しない航空機(無人航空機)を表す一般用語である。
- 『ラジコン』とは、無線により遠隔操作するタイプのシステムのことで、増田屋コーポレーションの登録商標である。
- 『ラジコンヘリ』は、全て手動で操縦する必要があるが、『ドローン』は様々な装置によって、ある程度は自律して動くことができる。
『ドローン』は、誰でも購入ができるほど身近になっています。
これからも、趣味や産業に活用されていくことでしょう。