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ローマ法王とローマ教皇の違いをわかりやすく解説!意味は同じ?

『ローマ教皇』が、38年ぶりに来日したことがニュースでも話題になりました。

被爆地の長崎と広島を訪れ、平和のためのメッセージが呼びかけられました。

 

はなこ
『ローマ法王』と『ローマ教皇』って、別の人なの?
そういえば、2つの名前があるね。

でも、どちらも同じ人を指しているんじゃないの?

たろう
はなこ
どうして、『ローマ法王』と『ローマ教皇』という2つの呼び名があるのかな?

 

今回は、『ローマ法王』と『ローマ教皇』の違いについて解説します。

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『ローマ法王』と『ローマ教皇』の名前の由来

そもそも、『ローマ法王』と『ローマ教皇』の名前の由来は何でしょうか?

日本での宗教上の最高指導者には、『法王』という言葉が使われます。

仏教の世界では、『仏法』における最も高い地位を示す言葉として、お釈迦様や如来に対して『法王』という言葉をあてています。

 

1942年に、日本はバチカン市国と外交関係を樹立しました。

このとき、

バチカン市国の駐日大使館に対して『ローマ法王庁大使館』という言葉が登録されました。

そのため、カトリックにおける最高指導者に対して『ローマ法王』という言葉が使われるようになったわけです。

 

しかし、日本におけるカトリックの正式団体である『カトリック中央協議会』は、

国を治める『王』という言葉は使わずに、宗教上の『教え』を伝える人として『教皇』という言葉を使いました。

『カトリック中央協議会』は、日本政府に対しても

『ローマ法王庁大使館』ではなく『ローマ教皇庁大使館』

という名前に変更するように請願しました。

しかし、大使館の名称は

『クーデターなどによる国名変更時など、特別な場合以外は認められない』

と却下されています。

なので、政府だけではなくメディアも、『法王』という言葉を用いていました。

 

ところが、今回の来日について、メディアは『フランシスコ法王』ではなく『フランシスコ教皇』という言葉を用いています。

それは、2018年の衆議院予算委員会での国会質問がきっかけです。

『カトリック中央協議会』が『教皇』という言葉を使うよう呼びかけていることに触れ、バチカン市国の大使館の名称を変更する余地があるかどうかの質問に対し、河野外務大臣(当時)は

駐日ローマ法王庁の大使並びに大使館及びバチカンに問合せをいたしましたが、いずれからも名称変更を求めていないという御返答でございましたので、特にその後のアクションはとっておりませんが、

いずれの大使館からも名称変更の要請がありましたときには、外務省としてしっかり対応をする。

と回答しています。

そして、今回の来日に合わせて、外務省は呼称を『教皇』に統一すると発表し、政府・メディアともに『教皇』へと統一することが決まったわけです。

 

はなこ
最初は大使館の名前が『ローマ法王庁大使館』だから『ローマ法王』という言葉が使われていたわけね。
ところが、『カトリック中央協議会』は『ローマ法王』ではなく『ローマ教皇』という言葉を使うべきと異を唱えたわけだね。

だから、『ローマ法王』と『ローマ教皇』という2つの呼び名が広まってしまい、統一されなかったわけか。

たろう
はなこ
今回の来日でようやく、『ローマ教皇』に統一されることになったわけね。

 

『ローマ法王』と『ローマ教皇』の違い

ヨハネ・パウロ2世

ヨハネ・パウロ2世

名前の由来から分かるように、

『ローマ法王』も『ローマ教皇』も、どちらも同じ人物を指している言葉です。

ですが、これからは『ローマ教皇』に統一されるようになるでしょう。

仏教の言葉をカトリックに当てはめるのは、やはり違和感がありますよね。

 

現在は『フランシスコ教皇』が『ローマ教皇』です。

1981年にも当時の『ローマ教皇』である『ヨハネ・パウロ2世』が来日しました。

ですから、今回の来日は38年ぶり、2回めの『ローマ教皇』の来日になります。

『ヨハネ・パウロ2世』が残したメッセージは非常に鮮烈でした。

「戦争は人間の仕業です。」

「戦争は人間の命を奪います。」

「戦争は死です。」

この言葉を、『ヨハネ・パウロ2世』自ら日本語で伝えています。

 

今回、『フランシスコ教皇』は3つの行動を呼びかけています。

「これからの世代に『二度と繰り返しません』と言い続けるために戦争を『記憶すること』。」

「平和に向かって『ともに歩むこと』。」

「『戦争や兵器はもういらない』と叫び、平和を『守ること』。」

 

はなこ
『ローマ教皇』と『ローマ法王』は、結局同じ人だということね。
名前はともかく、非常に大事なメッセージを世界に向けて発信したんだね。

僕たちも、肝に銘じないといけないね。

たろう

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まとめ

今回のポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『ローマ法王』という言葉は、バチカン市国の駐日大使館に対して『ローマ法王庁大使館』という言葉が登録されたことで用いられるようになった。
  • 『ローマ教皇』という言葉は、『カトリック中央協議会』が、国を治める『王』という言葉は使わずに、宗教上の『教え』を伝える人として『教皇』としたのが始まりである。
  • 現在では、政府もメディアも『ローマ教皇』という言葉に統一するようになった。
  • 『ローマ法王』と『ローマ教皇』は、どちらも同じ人のことを指している。

『ローマ教皇』が唱えた『世界平和』への祈りが世界各国に届くことを祈りましょう。

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