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伝統工芸品と伝統的工芸品の違いをわかりやすく解説!定義をチェック

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日本には、各地特有の、

『伝統工芸品』

というものがあります。

 

それぞれ、土地柄などを反映しているものであり、

『その土地の名物』

となっていることが多いです。

ですが、伝統工芸品と似ているものとして、

『伝統的工芸品』

と呼ばれるものがあります。

 

たまに、同じような意味で使われているものですが、

『意味することは、少し違う』

ため、本来は分けて考える必要があるのです。

 

そこで、今回は、

『伝統工芸品と伝統的工芸品の違い』

について解説します。

同じものと考えていた人は、参考にしてみてください。

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伝統工芸品と伝統的工芸品の違いとは?

伝統工芸品と聞けば、

『昔から存在する手法で作られた品』

という印象があると思います。

 

実際、そのとおりであり、遥か昔から続く、

『多くの人が繋いできた技術』

を使っているものが、伝統工芸品として認識されています。

そして、同じような意味合いでありながら、

『定義されるポイントが違う』

ものを、伝統的工芸品と呼ぶのです。

伝統工芸品は『長年受け継がれた技術で作られた品』

まず、伝統工芸品について解説します。

伝統工芸品は、簡単に言うと、

『昔から受け継がれた技術を使って、作られた工芸品』

となります。

 

実際のところ、伝統工芸品には、

『決まった定義はない』

とされているのです。

その為、かなり曖昧な判断になりがちであり、

『昔からの技術で作られたもの』

なら、何でも伝統工芸品と呼ぶことが出来ます。

 

ですが、傾向としては、

『日常的に使われる品』

が大半を占めています。

 

例を挙げると、

  • 織物
  • 染色品
  • 木工品
  • 竹工品
  • 文具
  • 和紙
  • 工芸用具

などがあります。

 

近年作られた、機械類ではなく、

『古くから存在するもの』

が大半を占めているのです。

伝統的工芸品は『国が指定した品』

次に、伝統的工芸品について解説します。

伝統的工芸品とは、

『経済産業大臣が指定した工芸品』

のことを指しています。

 

その為、どんな工芸品でも良いと言うわけにはいきません。

『一定の基準』

が設けられているのです。

 

経済産業大臣が定める、一定の基準とは、

  • 日常生活に使用される工芸品
  • 製造過程のほとんどが手作り
  • 100年以上の歴史ある、技術や技法で作られている
  • 100年以上の歴史ある、伝統的に使われ続けた原材料がある
  • 工芸品を製造する地域に、10企業以上・30人以上が関わっていること

が挙げられます。

これらの基準は、

『伝統的工芸品産業の振興に関する法律』

を基に定められているのです。

 

ちなみに、伝統的工芸品の指定を受ければ、

  • 国からの補助金
  • 国指定のマーク

などのメリットがあります。

 

国指定のお墨付きが得られれば、

『工芸品が有名になりやすい』

ため、出来るだけ指定を受けた方が良いと言えるでしょう。

 

伝統的工芸品は、条件が難しい

伝統

伝統工芸品と伝統的工芸品の違いを解説しました。

ここまでの内容を見ると、

『定義のつけ方に、大きな違いがある』

ことが分かります。

 

伝統工芸品に関しては、あくまで、

『人それぞれの主観と、ある程度の歴史』

によって決まります。

ですが、伝統的工芸品は、先程解説したように、

『一定の基準が決まっている』

ため、なかなか指定されることはないのです。

100年以上の歴史がある工芸品は、新参には厳しい

伝統的工芸品は、先程解説したように、

『100年以上の歴史』

が必要になるものです。

 

その為、必然的に、

『老舗中心の工芸品』

に絞られてくるのは否めません。

最も多いのは、

『京都の工芸品』

となっています。

 

京都は、古来から日本の中心として栄えた地域なので、

『工芸品も、数多く残っている』

のが、主な要因となっています。

 

次に多いとされるのが、

『東京都』

となります。

日本の都として、今なお、繁栄を続けているだけでなく、

『江戸』

という、約200年続いた都があったことは、やはり大きいようです。

 

他にも、数の違いはあれど、

『100年以上続く、歴史ある工芸品』

は、それぞれ存在しています。

 

ですが、こうした工芸品に対して、

『近年、新しく作られた工芸品』

に関しては、指定されるまで、かなりの期間を要するのも事実なのです。

仮に、新たな工芸品を作ったとしても、伝統的工芸品として指定されるには、

『100年以上』

もかかるのであれば、あまり現実的ではないでしょう。

 

そもそも、工芸品を100年以上作り続けるには、

『安定した知名度と財源』

が必要になります。

また、1代で続けるには厳しく、

『跡継ぎを決めておく』

ことも、視野に入れておかなければなりません。

 

このような状況から、伝統的工芸品の指定は、あくまで、

『工芸品を長く作り続けていく過程にある通過点』

と考えておくほうが良いでしょう。

伝統工芸品を、まずは目指すべき

伝統的工芸品は、条件の厳しさがあるため、

『狙って目指すものではない』

ものと言えます。

 

それに比べて、伝統工芸品は、

『人に認められれば、どんなものでも伝統工芸品になれる』

ため、まずは、ここを目標地点とすることが妥当と言えるでしょう。

 

考え方としては、

  • 伝統工芸品として、広く認知される
  • 工芸品を作る地域を広げる
  • 材料や技術を、後継に伝えられる地盤を築いていく
  • 100年続く工芸品を目指す

といったものになります。

 

今現在ある、伝統的工芸品も、

『多少の違いはあれど、概ね、同じような経緯を辿っている』

ため、それを踏襲する形ですね。

それほど、伝統と名が付くものを作るのは、

『年月と労力がかかる』

ということなのです。

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まとめ

今回のまとめとしては、

『定義が正しく決められているのは、伝統的工芸品だけ』

ということが言えます。

 

"的"という言葉が付くかどうかで、

『工芸品が意味する内容は、かなり変わる』

ため、見極める際の判断材料となり得ます。

中には、伝統工芸品とは名ばかりの、

『偽物工芸』

も存在するのです。

なので、そういった類に騙される確率が低くなるでしょう。

 

また、伝統的工芸品が、

『100年以上の積み重ね』

で出来たものだという実感を、見出すことも出来ます。

自分の目を養う意味でも、しっかりと意味を把握しておきましょう。

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