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移民と難民の違いをわかりやすく解説!意味や定義をチェック!

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ニュースを見ると、最近よく『移民』と『難民』という言葉を見かけますよね。

でも、この二つの言葉の明確な違いについて知っていますか?

 

はなこ
アメリカでの『メキシコ移民問題』のニュースをよく見かけるけど、『メキシコ難民問題』とは言わないね。
EUでは『難民の受け入れ問題』がニュースになるけど、『移民の受け入れ問題』とは聞かないな。
たろう
はなこ
日本でも外国人労働者が増えているけど、あの人たちは『移民』になるの?

それとも『難民』?

そもそも、『移民』と『難民』はどこが違うんだろうか?
たろう

 

というわけで、今回は『移民』と『難民』の違いを整理して、その使い分け方について説明していきましょう。

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『移民』と『難民』の意味と定義

まずは、weblio辞書を使って、それぞれの言葉の意味を調べてみましょう。

『移民』の意味

労働に従事する目的で外国に移り住むこと。

また、その人。

 

『難民』の意味

  1. 天災・戦禍などによって生活が困窮し、住んでいた土地を離れ安全な場所へ逃れて来た人々。
  2. 人種・宗教・政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあるために、国を出た人(亡命者)。
  3. 転じて、何かからあふれてしまった人々を俗にいう語。

 

どちらも、

今住んでいる場所から他の土地へ移動した人々のこと

を指しています。

 

しかし、『移民』と『難民』ではその理由が異なっています。

『移民』は、

就労などの目的で、自らの意思を持って外国へ移動する人たち

を表します。

それに対して、『難民』は

天災や戦禍、迫害などの外的要因によって、住んでいる土地を離れなければならない人たち

を表します。

 

ですから、『難民』を受け入れることは、人を助ける意味合いが強い『人道支援』にあたるわけです。

そして、もう一つの大きな違いは、

『移民』は自国に戻ることができますが、『難民』はそれができないということ。

住んでいた場所が安全にならない限り、戻ることはできませんからね。

もちろん、『難民』であっても、移り住んだ土地で働くことはできますし、『移民』であっても扶養家族のように働かない人だっています。

他の場所へ移る理由

で区別されるわけです。

 

はなこ
他の国から亡命した人も、戻ることができないわけだから『難民』に入るのね。
そう言えば、就職できずにあふれてしまった人のことを『就職難民』とか言うこともあるね。

『難民』にはそんな使い方もあるんだね。

たろう

 

『難民』は国際法によって定義された言葉

『移民』と『難民』には、もう一つ、明確な違いがあります。

『難民』は、1951年の『難民の地位に関する条約』で法的に定義された言葉です。

 

その中では、

『人種、宗教、国籍、政治的意見や、または特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れた人々』

と定義されています。

国際法に基づき、『難民』は、国々や国際機関によって保護されなければならない対象となります。

 

例えば、

  • 元々住んでいた、現在は危険な場所に送還されることがないこと
  • 速やかに保護されるよう、受け入れ手続きが公平で効率的であること
  • 長期的な解決が模索される間、基本的人権が保障され、尊厳をもって安全に生活することができるようにすること

などが、国際法によって約束されているのです。

 

『移民』と『難民』の違い

ニュースでよく見かける言葉を使って、『移民』と『難民』の違いをチェックしてみましょう。

メキシコ不法移民問題

『メキシコ不法移民問題』は、

メキシコからちゃんとした手続きを踏まずにアメリカへ出稼ぎに行く人たち

に関する問題です。

メキシコからアメリカへ不法に侵入されるのを防ぐために、トランプ大統領は

『国境に壁を建設しよう』

としていますよね。

 

メキシコは、決して住むことのできないような危険な場所になっているわけではありません。

それに、アメリカからメキシコへ戻ろうと思えば、それも可能です。

彼・彼女たちは、あくまでも働くためにアメリカへと移り住んでいるのですから『移民』になります。

国境の壁

国境の壁

EU難民危機

EUの難民問題は、

紛争などの理由で、中東やアフリカ諸国などに住めなくなった人たちをEU諸国が受け入れることが困難になってきた

という問題です。

紛争などによって、住んでいた場所にいられなくなり、追われた人たちを指しているので、これは『難民』になります。

日本の場合

日本では、法の整備などによって、

『今後は外国人労働者を増やしていこう』

という動きが見られます。

この外国人労働者は、日本で働くことを目的としていますから、『移民』として扱われます。

 

では、日本での『難民』の受け入れはどうでしょうか?

難民として受け入れてもらうためには、国に難民申請を行う必要があります。

ところが日本で難民と認定されたのは、申請されたうちの、わずか0.2%。

それだけ日本の難民認定の基準は厳しいことを意味しています。

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まとめ

今回のポイントをまとめると

  • 『移民』と『難民』は、他の場所へ移動する理由が異なる。
  • 『移民』は、自分の意思で他の場所へ移り住む人々を指す。
  • 『難民』は、天災や戦禍、迫害などの外的要因によって住んでいる土地を離れなければならない人々を指す。
  • 『難民』は国際法によって正式に定義され、国々や国際機関によって保護されなければならない対象である。

となります。

『移民』と『難民』の違いをしっかりと把握した上でニュースを見れば、また違った視点で問題を捉えることができますよ。

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