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雪駄/草履/草鞋/下駄の違いをわかりやすく解説!見分け方をチェック

日本の伝統的な服と言えば、着物や浴衣に羽織袴。

伝統的な履物と言えば

  • 雪駄(せった)
  • 草履(ぞうり)
  • 草鞋(わらじ)
  • 下駄(げた)

がありますよね。

 

それぞれ、頭の中に思い浮かべられますか?

「なんとなく形は思い浮かぶけど、どれも似たような感じだなぁ…。」

と思う人も多いのではないでしょうか。

改めて考えてみると、

「何がどう違うんだろう?」

って思ったりもしますよね。

 

ということで、この記事では、

『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』の違いと見分け方について、お伝えします。

ぜひ読んでくださいね!

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『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』の違いと見分け方

これは雪駄?草履?下駄?

『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』の違い一覧

『雪駄』、『草履』『草鞋』『下駄』は、

『底になる部分に3つ穴を開けて、鼻緒をすげた(付けた)履物である』

ということは、共通しています。

 

では、どんな違いがあるのでしょうか?

まず、ざっと比べて見てみましょう。

 

雪駄(せった) 草履(ぞうり) 草鞋(わらじ) 下駄(げた)
四角、または小判型 四角、または小判型 小判型 四角、または小判型
底の部分 平らで三層構造になっている。

元々はかかと部分に金属が付いているが、付いていないものも多い。

平ら 平ら 歯が付いているものや、土踏まずのところで板をくりぬいてあるものがある。
特長 雨や雪の時にも履きやすいようにできている。 気軽に履けるものから正装に合わせるものまで、バリエーションが多い。 緒を足に縛って固定でき、長距離を歩くのに向いている。 オーソドックスな二本歯から、一本歯、高下駄、草履に近いものなど、いろいろなものがある。
素材 表側は竹皮、棕櫚、籐、とうきび、い草、合皮など

裏側は、皮、サンド底、アメゴム底、ウレタン、タイヤなど

皮、合皮、布、ビニール、コルク、ゴムなど 藁(布やロープでで編んで作る人もいる) 桐、松、杉、檜、桑、輸入材など
履く場面 お祭りや花火大会、和服で清掃をする時など。 ビーチサンダルから結婚式や式典まで、場や服に応じて選べば様々な場面で履ける。 現在では履くことはほとんどないが、昔は長距離を歩く時などに履かれていた。

沢登りなどの時に履く人もいる。

近所に買い物に行くなど、ちょっとした外出や気軽な外出時。

正装には下駄は履かない。

 

似たような履物でも、こうして見ると、かなり違いがありますね。

『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』とは?

では、それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

 

『草履』とは

まず、草履からいきましょう。

 

『草履』とは、

下駄のような歯がなく、底が平らで3つ穴を開けてあり、その穴に鼻緒がすげてある履物

のことです。

ですから、雪駄やビーチサンダルも『草履』の一種です。

そういえばビーチサンダルは、昔は

『ゴム草履』

なんて言われていましたね。

 

『ビーチサンダルも草履』と言うと、草履ってラフな感じがするかもしれません。

でも『草履』には、ビーチサンダルのような気軽なものから、式典などで履けるものまで、いろいろなバリエーションがあるのです。

いろいろな『草履』

いろいろな『草履』

 

もちろん、和正装を着る時には、服の格式に合った草履を履きます。

メモ

男性は雪駄を履くこともあります。

 

草履が、どんな素材でできているかというと、

  • 合皮
  • ビニール
  • コルク
  • ゴム

など、いろいろな素材で作られています。

 

『雪駄』とは

先ほども書きましたが、

『雪駄』は草履の一種です。

普通の草履と違うのは

  • 表地(足が付くところ)と裏地(地面に付くところ)の間に芯が入っていて、3層になっている
  • 裏には皮など、草履よりも水に強いものが張ってある
  • 底のかかとの部分に『尻鉄(しりがね)』という金具がついている(現在では尻鉄がない雪駄も多い)

というところ。

つまり、

草履を改良したのが『雪駄』

なのです。

 

昔は、草履だと、雨や雪が降った時に、水がしみ込んでしまったりしていました。

だからといって下駄だと、雪の日には歯の間に雪がはさまって歩きにくくなってしまいます。

そこで、草履の裏に革を張ったり金具を付けたりして、水がしみ込むのを防いだのです。

これを考案したのは、

千利休

とも言われているんですよ。

素材は、表地なら

  • 竹皮
  • 棕櫚(しゅろ)
  • 籐(とう)
  • とうきび
  • い草
  • 合皮
  • ビニール
  • ナイロン

など

 

底の素材には、

革底

⇒フォーマルな場に合う高級な雪駄

サンド底

⇒柔らかく、サンダル感覚で履ける

アメ

⇒水に強く、砂利道などでも石がめりこみにくい。

ライト底

⇒皮底の雪駄の代わりにも使える。

ウレタン底

⇒水に強く、すり減りにくい

タイヤ底

⇒水に強く、滑りにくい

など、いろいろな素材、いろいろな特徴の物があります。

 

『草鞋』とは

『草鞋』は、

藁などで足の形に編み、長い緒と緒を通す輪を付けた履物

のことです。

このようなものです。

鼻緒だけでなく、足に固定するための緒と輪が付いているのが、わかるでしょうか?

 

『草鞋』と聞くと、

『藁草履(藁で編んだ草履)』

を思い浮かべる人もいるようですが、

『藁草履』と『草鞋』は、別のものです。

 

何が違うかというと、作りとしては、

  • 草鞋には長い緒と、それを通す輪が付いていて、足に縛って固定できるようになっている
  • 藁草履には鼻緒が付いているだけで、足に縛って固定することはできない

ということ。

 

特徴としては、

  • 草鞋は旅行などで長距離を歩くのに向いている
  • 草履は長距離を歩くのには向いていない

という違いがあります。

 

素材は、藁やが中心ですが、最近では布やポリプロピレンのロープで草鞋を編んでいる人もいます。

 

『下駄』とは

『下駄』は、『木製の板に穴を3つ開け、鼻緒をすげた履物』の総称です。

一般的にはこういったものです。

二本歯の下駄と右近(底をくり抜いてあるもの)の下駄

二本歯の下駄と右近(底をくり抜いてあるもの)の下駄

 

この写真は、二本歯の下駄と、『右近』と言われる、台の部分を土踏まずの辺りでくりぬいてある下駄です。

草履には、このような歯やくりぬいた部分はありませんよね。

ですから、

下駄

⇒歯が付いていたり、台の部分をくりぬいてあったりして、底全体が地面に付くわけではない

草履

⇒底全体が地面に付く

ということが、下駄と草履の違いです。

また、素材も

草履

⇒皮や布、合皮など

下駄

⇒木

という違いがあります。

 

下駄には、二本歯や右近の他にも

  • 一本歯の下駄
  • 『花魁下駄(おいらんげた)』と呼ばれる三本歯の下駄
  • 舞妓さんなどが履く、底の厚い『ぽっくり』と呼ばれる下駄

など、ちょっと変わった下駄もあります。

 

素材は、主に木ですが、底にゴムなどを張ることもあります。

下駄に使われる木の種類は

  • 輸入材

と、いろいろあります。

特に人気なのが桐です。

中でも『会津桐』は高級桐下駄に使われているんですよ。

『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』の見分け方

次に、雪駄、草履、草鞋、下駄をどこで見分けるのか、見ていきましょう。

 

まず、足が触れる部分を見てみてください。

  • 足が触れる部分が木でできていたら、『下駄』
  • 裏側(地面に付く方)に歯があるか、木でできた台のようになっているのは、『下駄』
  • 木ではなく、布や竹皮などを編んだものやゴムなどだったら『雪駄』『草履』『草鞋』のどれか

 

ここまでで、『下駄』と『下駄以外』を見分けることができますね。

 

雪駄と草履、草鞋は似ていますが、

鼻緒だけでなく、足に固定するための長い緒と、緒を通す輪が付いていたら『草鞋』

です。

 

そして、最も似ているのが、雪駄と草履ですよね。

これも見分け方は簡単です。

  • かかとの底に『尻鉄』が付いていたら『雪駄』
  • 底が表地、芯地、裏地の三層になっていたら『雪駄』
  • その他は『草履』と考えて良い

 

先にも触れましたが、最近は尻鉄のない雪駄も多いです。

そんな時は、

『三層になっているかどうか』

で見分けてください。

 

ここまでが、わかってしまえば、見分けるのは難しくないですよ!

 

『雪駄』『草履』『草鞋』『下駄』の使い分けは?

ここからは、雪駄、草履、草鞋、下駄は、

それぞれどんな場面で履くのか

について、お話ししましょう。

雪駄と草履を履く場面

雪駄と草履は、履く場面がほぼ同じなので、一緒に説明します。

 

雪駄や草履を履くのは、

  • 結婚式などのフォーマルな場面に、和服で行く時に
  • お祭りなどの時に雪駄を履く(ただし、浴衣には下駄が基本)
  • 散歩などのカジュアルなお出かけに

こうして見てみると、

『どんな時も履ける』

とも言えますね。

色や形を選べば、洋服にも合わせられますし。

 

とはいえ、当然『すべての草履がすべての場面で履ける』わけではありません。

服装の格式や行く場所、場面に合う草履を選んでくださいね。

フォーマルな場に相応しい雪駄や草履と、フォーマルな場には向かないものがあります。

逆にカジュアルな場面で高級な雪駄や草履を履くのも、ちぐはぐになってしまいます。

 

雪駄と草履はどう使い分けるかというと、

  • 雪や雨の日に屋外を歩くなら草履より雪駄がおすすめ
  • 雪や雨がなく、足元が濡れる心配がないなら草履

というように使い分けるのが基本です。

 

それから、

『雪駄は男物、草履は女物』

というイメージを持つ人も多いようですが、女性向けの雪駄や男性向けの草履もあります。

ですから、服に合わせて雪駄にするか草履にするか決めると良いでしょう。

ただし、

女性が正装の和服を着る時には、草履が一般的です。

 

なお、

ガソリンスタンドなどの火気厳禁の場所では、尻鉄の付いた雪駄は絶対に履かないでください。

歩いた時に火花が出てしまう可能性

があり、とても危険です。

また、尻鉄の付いた雪駄は滑りやすいので、歩く時には気を付けてくださいね。

草鞋を履く場面

現代では、生活の中で草鞋を履くことは、ほとんどありません。

昔は長距離を歩く時などに草鞋を履いていましたが、今では靴のほうが楽で簡単です。

 

でも、沢登りをする人の中には、草鞋を愛用している人もいます。

半日ほど履いた草鞋は、滑りにくくて、沢などでも歩きやすいと言われています。

下駄を履く場面

下駄は

  • 花火大会やお祭りなどに行くときに、浴衣に合わせて
  • 家の近くへのちょっとした外出や散歩など、カジュアルなお出かけに

といった場面で履きます。

 

下駄も『和服』のイメージがありますよね。

でも、

下駄は草履や雪駄より格式が下

ですから、フォーマルな場で履くものではありません。

 

また、着物と下駄を合わせることも少なく、

  • 浴衣には下駄
  • 着物には草履か雪駄

というのが基本です。

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なお、下駄でアスファルトの道やお店の中を歩くと、カツカツ音がしてしまうことがあります。

音が気になりそうな場合は、裏にゴムなどが張ってある物を選ぶと良いでしょう。

ゴムが張ってあると、『滑りにくい』メリットもありますよ。

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まとめ

雪駄、草履、草鞋、下駄の違いは

雪駄

⇒三層構造になっていて、本来はかかとに『尻鉄』という金具が付いている(今は付いていないものも多い)

草履

⇒底が平らで、鼻緒が付けてある履物の総称。

草鞋

⇒藁で編んであり、長い緒と緒を通す輪が付いていて、足に縛って固定できるようになっている

下駄

⇒木の板に鼻緒を付けた履物のことで、裏が二本歯や木をくり抜いた台になっている物が多い

ということです。

 

和服同様、下駄や草履、雪駄なども、日常的に履くことは少ないですよね。

でも最近は

  • 室内でスリッパ代わりに履ける布草履
  • お祭りの時などに走り回りやすいタイヤ底の雪駄
  • 地面に付く部分にゴムが張ってあり、アスファルトでも歩きやすい下駄

など、いろいろなものが出回っていますし、洋服に下駄や雪駄を履く人もいます。

 

『鼻緒のある履物は健康にも良い』

という話もありますし、こうした履物を日常生活に取り入れてみるのも楽しいかもしれませんね!

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