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樹脂とプラスチックの違いをわかりやすく解説!可塑性とは?

『樹脂』と『プラスチック』という言葉、知っていますよね。

でも、その違いについて聞かれると、答えられないのではないでしょうか?

 

はなこ
『樹脂』も『プラスチック』も、石油から作られるのよね。
大半はそうだね。

でも、どうしてそんなことを聞くの?

たろう
はなこ
どちらも石油から作られるのに、どうして『樹脂』と『プラスチック』に分かれるのか不思議に思ってね。
『可塑性』が関係しているんじゃなかったかな?

でも、どちらも同じようなものじゃないの?

たろう
はなこ
『可塑性』っていったい何?

それが『樹脂』と『プラスチック』の違いに関係しているの?

 

今回は、『樹脂』と『プラスチック』の違いについて解説し、『可塑性』がどんな意味なのかについても見てみましょう。

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『樹脂』と『プラスチック』の定義

プラスチック

プラスチック

まずは、『樹脂』と『プラスチック』の定義について見てみましょう。

『樹脂』とは?

植物・動物・鉱石から採れるやに状の物質

のことです。

『松やに』や『漆』などが有名ですね。

 

『松やに』は、その名の通り、松から採ることのできる"やに"のことです。

『漆』も、ウルシ科の木から採ることのできる"やに"ですね。

 

『松やに』や『漆』に代表される『樹脂』は

『天然樹脂』

と呼ばれます。

『天然樹脂』は、採集できる量が限られるので、一般的に高価になります。

 

ただ、石油などを原料として化学合成することで、『樹脂』が安価に大量生産できるようになりました。

そのように得られた『樹脂』を『合成樹脂』と呼びます。

 

『プラスチック』とは?

『可塑性』があり、固体の製品に成形できる合成有機化合物

のことです。

ここで、『可塑性』という言葉が出てきたので、次に『可塑性』について見てみましょう。

 

『可塑性』とは?

『可塑性』とは、力を加えた時に生じる歪みがそのまま残る性質のことです。

輪ゴムは、引っ張ると伸びますが、手を離すと元に戻りますね。

しかし、小麦粉を練ってできるグルテンは、伸ばすと元には戻りません。

なので、グルテンは『可塑性』があることになります。

 

『合成樹脂』は、熱を加えることで『可塑性』が生じるものと、逆に硬化するものの2種類があります。

熱を加えて『可塑性』が生じる『合成樹脂』を『熱可塑性樹脂』と呼びます。

逆に、

熱によって硬化する『合成樹脂』は『熱硬化性樹脂』と呼ばれます。

 

『プラスチック』は、『可塑性』があり成形が可能な合成有機化合物のことです。

つまり、

『プラスチック』=『熱可塑性樹脂』

ということになりますね。

 

はなこ
なんだか、ややこしいわね。
ちょっと整理したほうがいいかもしれないね。
たろう

 

『樹脂』と『プラスチック』の違い

『樹脂』と『プラスチック』の関係を、表にまとめてみましょう。

樹脂の分類

樹脂 天然樹脂(松やに・漆など)
合成樹脂 熱可塑性樹脂=プラスチック
熱硬化性樹脂

表を見ると、『樹脂』と『プラスチック』の違いがよく分かりますね。

『樹脂』と『プラスチック』の違い

  • 『プラスチック』は、『樹脂』の中の一部に含まれる。
  • 『樹脂』には『天然樹脂』が含まれるが、『プラスチック』は『合成樹脂』の仲間である。

『プラスチック』は、『熱可塑性樹脂』のことなので、『樹脂』の中の一部です。

また、『プラスチック』は『合成樹脂』に含まれるので、『天然樹脂』を含む『樹脂』とは異なることになります。

 

さらに『プラスチック』には、たくさんの種類があります。

『プラスチック』の種類

汎用プラスチック ポリエチレン
ポリスチレン
AS樹脂
ABS樹脂
ポリプロピレン
塩化ビニール樹脂
メタクリル樹脂
ポリエチレンテレフタレート
汎用エンプラ ポリアミド
ポリカーボネート
ポリアセタール
変性ポリフェニレンエーテル
ポリブチレンテレフタレート
スーパーエンプラ ポリフェニレンスルフィド
ポリアリレート
ポリサルホン
ポリエーテルサルホン
ポリエーテルエーテルケトン
ポリエーテルイミド
ポリアミドイミド
液晶ポリマー
ポリイミド
その他 フッ素樹脂
熱可塑性エラストマー
ポリメチルペンテン
生分解性プラスチック
繊維素系プラスチック

汎用プラスチックの中にあるポリエチレンABS樹脂塩化ビニールなどは、よく知られたプラスチックですね。

ポリエチレンテレフタレートという見慣れない名前がありますが、これは『ペットボトル』といえばピンとくるでしょう。

汎用プラスチックよりも耐熱性や強度の高いプラスチックは、『エンジニアリングプラスチック(エンプラ)』と呼ばれます。

『エンプラ』には『汎用エンプラ』と『スーパーエンプラ』の2種類があり、『スーパーエンプラ』のほうが、耐熱性や強度が、より高くなります。

ポリカーボネートなどは、非常に応用範囲が広く、知名度も高いプラスチックですね。

 

『熱硬化性樹脂』についても簡単に紹介すると、エポキシ樹脂ポリウレタンシリコン樹脂などがよく知られていますね。

用途としては、塗料や接着剤などがあります。

 

はなこ
なるほど、『樹脂』の中のひとつに『プラスチック』があるということね。
『熱可塑性樹脂』は、熱で溶かして成形することでいろいろな形にすることができるんだ。

だから、様々な製品の部品として、広く使われているんだね。

たろう

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まとめ

今回の違いのポイントを、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『樹脂』とは、もともとは植物・動物・鉱石から採れるやに状の物質のことであった。
  • 石油の成分などから、安価に合成できる樹脂を『合成樹脂』という。
  • 『プラスチック』は、『可塑性』があり、固体の製品に成形できる合成有機化合物のことを指す。
  • 『可塑性』とは、力を加えた時に生じる歪みがそのまま残る性質のことである。
  • 『合成樹脂』の中で、『熱可塑性樹脂』のことを『プラスチック』と呼ぶ

身近なところで広く使われている『樹脂』や『プラスチック』。

一度、身のまわりの製品を調べてみると面白いかもしれませんね。

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