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古事記と日本書紀の違いをわかりやすく解説!内容を比較チェック

日本の神話を書いた書物と言えば、『古事記』や『日本書紀』が有名ですね。

それぞれの違いを知っていますか?

 

はなこ
学校の歴史の時間に『古事記』とか『日本書紀』を学ぶでしょ。

あれって、何が違うんだろうね。

僕は、名前しか覚えていないよ。

確か、日本の神話について書かれているんだよね。

たろう
はなこ
じゃあ、それぞれの違いについて、ちょっと調べてみましょうか。

 

今回は、『古事記』と『日本書紀』の違いについて解説し、その内容を比較してみましょう。

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『古事記』と『日本書紀』の違い

まずは、『古事記』と『日本書紀』それぞれについて見てみましょう。

『古事記』とは?

712年に編纂された、現存する日本最古の歴史書

のことです。

『古事記』は、712年に太安万侶が編纂し、元明天皇に献上されました。

上・中・下の3巻に分かれ、主に

天地の始まりから推古天皇の時代までの出来事

が記述された歴史書です。

 

『日本書紀』とは?

720年に完成した、日本に現存する最古の正史

のことです。

正史とは、

国家によって正式に編纂された王朝の歴史書

のことです。

日本最古の歴史書は『古事記』ですが、こちらは正史ではないということになりますね。

全30巻と、『古事記』の10倍という非常に長い書物です。

 

『古事記』と『日本書紀』の違い

『古事記』と『日本書紀』の主な違いをまとめると、以下になります。

『古事記』と『日本書紀』の違い

  • 『古事記』は全3巻だが、『日本書紀』は全30巻であり、系図1巻も付属していた。
  • 『古事記』は、『日本書紀』と比べて歌が数多く掲載されている
  • 編纂期間は、『古事記』が4ヶ月なのに対し、『日本書紀』は39年と非常に長い。
  • 『古事記』と『日本書紀』では話の内容に違いがある。
  • 『古事記』は物語調で、和化漢文が用いられ、『日本書紀』は編年体で、漢文が用いられている。
  • 『古事記』では神話が3巻中1巻を占めているが、『日本書紀』は神話が30巻中2巻のみである。
  • 『古事記』は、国内向けに天皇の正当性をアピールするのが目的であり、『日本書紀』は海外に日本をアピールするのが目的である。
  • 『古事記』は天皇家の歴史が書かれ、『日本書紀』は国家の正式な歴史が書かれている。
  • 『古事記』は太安万侶(おおのやすまろ)が編纂し、『日本書紀』は舎人親王(とねりしんのう)など数多くの人たちが編纂した。
  • 完成したのは、『古事記』が元明天皇の時代(712年)、『日本書紀』が元正天皇の時代(720年)

それでは、違いについて順番に見ていきましょう。

 

巻数

巻数は、『古事記』の3巻に比べて、『日本書紀』は30巻と10倍のボリュームがあります。

『日本書紀』には、系図が1巻付属していましたが、これは失われてしまいました。

 

『古事記』は、3巻の中に歌が112首、詠まれています。

それに対して

『日本書紀』は、30巻の中で歌はわずか128首です。

『古事記』は、歌の多さが目立ちますね。

 

編纂のためのリソース

『古事記』の編纂期間は4ヶ月、それに対して『日本書紀』は39年と非常に長くかかっています。

また、『古事記』は稗田阿礼(ひえだのあれ)が覚えていた内容を太安万侶がひとりで編纂しました。

それに対して『日本書紀』は、舎人親王をはじめとする、たくさんの人々によって編纂されています。

 

形式

『古事記』は、物語調で書かれています。

また、当時はひらがなやカタカナがなかったので、日本語の音を漢字で表記した『和化漢文』という方式が使われています。

それに対して『日本書紀』は、出来事を年代順に記載した編年体の形式であり、漢文が使われているという特徴があります。

 

扱う時代や地域

『古事記』は、神話が全体の1/3である1巻を占めています。

また、

主に日本国内の出来事が書かれています。

『日本書紀』の場合、神話は全体の1/15である2巻のみになります。

日本国内だけでなく、

朝鮮半島の出来事もたくさん書かれています。

 

目的

『古事記』が書かれる前は、伝承に虚偽が多かったため、真実を書き留めて、

天皇家の正当性を示すため

に書かれたのが『古事記』です。

 

それに対して、近隣諸国に日本をアピールし、

国家として認めてもらうため

に書かれたのが『日本書紀』です。

そのため、中国や朝鮮半島の文献を参考にし、日本の書物なのに漢文を用いたのですね。

 

完成時期

書物が完成したのは、『古事記』が712年、『日本書紀』がそれから8年後の720年です。

どちらも同じ天武天皇が命じて作られた書物です。

ただ、『古事記』は元明天皇、『日本書紀』は元正天皇に献上されました。

 

はなこ
随分と違いがあるのね。
じゃあ、内容にはどんな違いがあったんだろうね。
たろう

 

『古事記』と『日本書紀』の内容

日本書紀

日本書紀

『古事記』と『日本書紀』の内容の違いを見てみましょう。

 

『古事記』に書かれているのは、主に天皇家の歴史です。

それに対して『日本書紀』では日本の正式な歴史が書かれています。

 

2つの書物では、特に神話の内容に差があります。

たとえば、景行天皇の息子であるヤマトタケルは、『古事記』では残虐な人物として描かれています。

そのため、熊襲(くまそ)征伐や東征は、

『ヤマトタケルを遠ざけるために命じた』

と書かれています。

 

しかし、『日本書紀』では、熊襲征伐や東征を達成したヤマトタケルを景行天皇がほめたたえています。

また、『古事記』では出雲神話が数多く登場します。

大国主神(おおくにぬしのかみ)が、ワニ(サメのこと)に傷つけられたウサギを助ける『因幡の白兎』の神話は非常に有名ですね。

しかし、『日本書紀』には神話が少なく、『因幡の白兎』の話も登場しません。

 

はなこ
『古事記』は神話が多いのね。
『因幡の白兎』は非常に有名な話だね。

なんとなく、『古事記』の方が、読むのは面白いかもしれないね。

たろう

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まとめ

今回の違いのポイントを、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『古事記』は、712年に編纂された、現存する日本最古の歴史書である。
  • 『日本書紀』は、720年に完成した、日本に現存する最古の正史である。
  • 『古事記』は全3巻、『日本書紀』は全30巻であり、系図1巻も付属していた。
  • 『古事記』は、『日本書紀』と比べて歌が数多く掲載されている
  • 編纂期間は、『古事記』が4ヶ月なのに対し、『日本書紀』は39年と非常に長い。
  • 『古事記』と『日本書紀』では話の内容に違いがある。
  • 『古事記』は、物語調で、和化漢文が用いられ、『日本書紀』は編年体で、漢文が用いられている。
  • 『古事記』では、神話が3巻中1巻を占めているが、『日本書紀』は神話が30巻中2巻のみである。
  • 『古事記』は、国内向けに天皇の正当性をアピールするのが目的であり、『日本書紀』は海外に日本をアピールするのが目的である。
  • 『古事記』は天皇家の歴史が書かれ、『日本書紀』は国家の正式な歴史が書かれている。
  • 『古事記』は太安万侶が編纂し、『日本書紀』は舎人親王など数多くの人たちが編纂した。
  • 完成したのは、『古事記』が元明天皇の時代(712年)、『日本書紀』が元正天皇の時代(720年)

『古事記』も『日本書紀』も、文庫本で読むことができます。

意外に面白い話があるので、一度読んでみてはどうでしょうか。

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