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香港と中国と台湾の違いと関係をわかりやすく解説!不仲なのはなぜ?

『香港』での大規模なデモ、毎日のようにニュースで報じられていますね。

また、『台湾』では、少し前の選挙で、

『中国』に強硬的な態度をとっている民進党が圧勝した

というニュースもありました。

『香港』『中国』『台湾』は、どうしてお互いに対立しているのでしょうか?

 

はなこ
『香港』のデモは、なかなか終息する気配がないわね。

『香港』に友だちがいるんだけど、いろいろと大変みたいよ。

『台湾』の総選挙でも、『中国』に対立しようという意思が感じられたね。

でも、『中国』は『台湾』を独立国家とは認めていないみたいだよ。

たろう
はなこ
そもそも、『香港』『中国』『台湾』の関係はどんな形なのかしら。

 

今回は、『香港』『中国』『台湾』の違いや関係について解説し、どうして不仲なのかについても見てみましょう。

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『香港』『中国』『台湾』の違い

まずは、『香港』『中国』『台湾』の違いから見てみましょう。

成り立ち

『中国』の歴史は古く、世界四大文明の一つに数えられています。

とくに『随』や『唐』の時代には、日本から遣隋使や遣唐使が派遣されるなど、日本とも古くから交流があった国です。

しかし、1616年に建国された『清』の時代は、『アヘン戦争』や『日清戦争』などの敗北によって、資源や領土などを奪われました。

『アヘン戦争』の後、1842年から1997年までの150年間、『香港』はイギリスの植民地となりました。

つまり、

『香港』は、つい最近まで、イギリスの領地だったことになります。

しかし、1997年以降は『中国』に返還され、現在は正式に『中国』の領土となっています。

 

『台湾』は、1624年からオランダの貿易拠点として占領されていました。

しかし1662年に、『清』に追われた形で『明』の王朝が台湾に進出し、オランダの東インド会社を駆逐します。

さらに、『清』が『明』の残党を滅ぼし、『台湾』は『清』が統治することになりました。

1895年からは、日本が統治を開始しますが、第二次世界大戦後の日本の敗北に伴い、日本は撤退します。

その後、『共産党』と『国民党』の2つの党が、『中国』国内で内戦をするのですが、『国民党』が不利な状況になり、『台湾』へ逃げ込みます。

『国民党』が『台湾』で臨時政府を立ち上げ、『中国』と『台湾』という2つの場所で統治が始まることになります。

 

使用言語

『中国』で使われる言語は、『中国語』が圧倒的に多く、次いで『北京語』が使われます。

文字は『簡体字』と呼ばれる簡略化した漢字が用いられます。

『台湾』でも主に使われる言語は『中国語』ですが、その他に『台湾語』も話します。

文字は『繁体字』と呼ばれる伝統的な漢字が用いられます。

『香港』の場合、『広東語』が主で、他に『英語』や『中国語』が使われます。

もともとイギリスの植民地だったので、『英語』が使われるわけですね。

文字は『台湾』と同様、『繁体字』が用いられます。

 

通貨

『中国』の通貨は『人民元』です。

『中国』の中央銀行が発行している通貨です。

それに対して『台湾』は『ニュー台湾ドル』であり、『中華民国中央銀行』が発行している通貨です。

『香港』は『香港ドル』で、香港特別行政区の法定通貨です。

通貨は、全部バラバラですね。

 

はなこ
成り立ちが結構複雑なのね。
『香港』はもともとイギリスの植民地だったから、『民主主義』の考えが根強いんだ。

『社会主義』制度が中心の『中国』とは相容れない部分もあるんだろうね。

たろう

 

『香港』『中国』『台湾』の関係

『香港』『中国』『台湾』の関係について見てみましょう。

 

『香港』は、すでにイギリスの植民地支配から解放され、正式に『中国』の領土になっています。

しかし、イギリス統治時代、イギリスは『香港』を自由貿易港として整備し、貿易に関税を掛けませんでした。

そのため、

『香港』の経済は『中国』と比べて飛躍的に発展していた

という歴史がありました。

 

また、文化や風土も『香港』と『中国』では大きく違います。

2047年までは『香港』を特別行政区として扱い、高い自治権を与えています。

これを『一国二制度』といいます。

ですから、今のところ『香港』は『中国』から独立しているといってもいいでしょう。

 

『台湾』の場合、事情はもっと複雑です。

『台湾』は、もともと『中国』にあった2つの党が、それぞれ分かれて統治している形になっています。

そういう意味では、『台湾』は一つの国と見なせるわけですね。

 

しかし、問題があります。

『台湾』は、正式に一つの国と認められているわけではありません。

『台湾』を国家として認めているのは、2019年11月の段階でわずか15カ国です。

日本も、『台湾』を国家とは認めていません。

 

そのため、『台湾』は国連にも参加はしていません。

なので、『台湾』は、

『中国』に属しているのではないが、国家として独立しているわけでもない

という微妙な立場にあるのです。

もともと、『一国二制度』という言葉は、『台湾』に対して『中国』が用いていた言葉です。

ですが、今では『香港』や『マカオ』に用いられるようになりましたね。

 

『香港』『中国』『台湾』はなぜ仲が悪い?

香港

香港

『香港』の大規模なデモは、次の要求を受け入れられないことへの民衆の反発から生じています。

『逃亡犯条例』改正案の完全撤回

デモ『暴動』認定の取り消し

警察の暴力に対する独立調査委員会の設置

デモ参加者の釈放

普通選挙の実現

『逃亡犯条例』の改正とは、

犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする

という案でした。

これを承認してしまうと、『中国』に対して批判的な活動をしている人が『中国』へ引き渡されてしまう恐れがあります。

そのため、デモによって撤回を要求したわけですね。

 

今のところ、この要求を政府側が100%受け入れる動きはありません。

これが認められない限りは、今後もデモは続くことになるでしょう。

『香港』の『中国』への反感は、かなり根強いですね。

 

『台湾』も同じことが言えます。

先の選挙では、『中国』に強硬的な民進党が圧勝し、関係強化を訴えていた『国民党』は大きく票を落とすという結果になりました。

これは、締め付けを強めようとする『中国』に対する反感が原因です。

『香港』も『台湾』も、まだしばらくは『中国』と仲が悪い状態が続きますね。

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まとめ

今回の違いのポイントを、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『香港』は、イギリスの植民地であったが、1997年に『中国』に返還された
  • 『台湾』は、『共産党』に追われた『国民党』が立ち上げたが、まだ正式な国とは認められていない
  • 『中国』と『台湾』は中国語』が主体だが、『香港』は広東語』が主体である。
  • 『中国』では簡体字が文字として用いられ、『香港』『台湾』では『繁体字』が文字として用いられている。
  • 『香港』『中国』『台湾』の通貨は全て異なる。
  • 『香港』『台湾』と『中国』との対立は、しばらくは続く。

『香港』『中国』『台湾』のいずれも、日本に非常に近い国・地域です。

今後の情勢を注視していくようにしたいですね。

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