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作務衣(さむえ)と甚平と浴衣の違いをわかりやすく解説!

今の時代、和服を着ている人って、あまり見かけないですよね。

『和服』や『着物』と言うと、結婚式や授賞式など、特別な場面で着るものというイメージが強い人も多いのではないでしょうか。

 

でも、現代でも、そういったフォーマルな和服ばかりが活躍しているわけではありません。

  • 作務衣(さむえ)
  • 甚平(じんべい)
  • 浴衣(ゆかた)

といったカジュアルな和服が活躍する場面も、あります。

 

ところでこの『作務衣』、『甚平』、『浴衣』って、どう違うか知っていますか?

服の作りが違うのはもちろん、実は他にも違いがあるのです。

 

ということで今回は、

作務衣、甚平、浴衣の違いや、どんなシーンで着られるのかなどについてお話します。

ぜひ読んで、カジュアルな和服も楽しんでください!

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作務衣(さむえ)、甚平、浴衣の違いとは?

作務衣と甚平、浴衣の違いとは?

作務衣、甚平、浴衣の違い一覧

まず、『作務衣』『甚平』『浴衣』の違いを、ざっと見てみましょう。

服の作り以外にも、いろいろな違いがあるんですよ!

 

作務衣(さむえ)甚平(じんべい)浴衣(ゆかた)
服全体の作り2部式(上下に分かれている)2部式(上下に分かれている)1部式(ワンピースタイプ)
長い短い袂がある
長い短い長い
服の作りの特徴袖や裾が絞られていることも多い身ごろと袖が編んだタコ糸やレースなどでつながっている者が多い着物と同じ形
上衣を何で留めるか紐で結んで留める紐で結んで留める帯で留める
着るシーズンオールシーズン夏のみ夏のみ
素材綿が主流だが、中綿のあるものや、フリースなどもある綿、綿と麻の混合、麻など綿、ポリエステル、麻、絞りなど
着る主な場面部屋着の他、飲食店や陶芸家、そば打ちなど、仕事着として部屋着、夏の花火大会など部屋着、花火大会や盆踊りなど
起源僧侶の作業着陣羽織を真似た、庶民の普段着湯上りに着た、いわばバスローブのようなもの

 

さらにこの3つを写真で見てみましょう。

左から、作務衣、甚平、浴衣

左から、作務衣、甚平、浴衣

 

甚平だけ、座り姿の写真しかありませんでしたが、これだけでもなんとなく違いが分かりますよね。

作務衣、甚平、浴衣について詳しく

次に、作務衣、甚平、浴衣、それぞれについて詳しくお話ししましょう。

 

作務衣とは

『作務衣』は、『さむえ』もしくは『さむい』と読みます。

元々は

禅宗のお坊さんが、掃除や料理、畑仕事など日常のいろいろな作業をする時

に着ていたものです。

この日常の作業を『作務』と言っていたことから、『作務衣』と呼ばれるようになりました。

 

作務衣は、最初から今のような形になっていたわけではありません。

初期の作務衣は、着物の袖を収めるために、作務衣の袖も太めに作られていたそうです。

また、戦前くらいまでは上衣の丈も膝くらいまであり、『長作務衣』と言われていました。

それが開戦後、動きやすさを優先するために、現在の形になったのです。

 

作務衣の特徴は、袖口と裾口が紐やゴムなどで絞られていること。

これは掃除などでゴミが入らないようにということです。

袖や裾が絞ってあるとひっかかりにくいので、作業にはうってつけですね。

 

甚平とは

『甚平』は、夏の和服の1つです。

 

その特徴は、

  • 半袖、半ズボンタイプ
  • 身ごろと袖が、編んだタコ糸などでつないである

ということ。

 

身ごろと、袖のつなぎ方が特徴的で、これのおかげで風通しも良く、とても涼しいです。

夏に特化した和服の1つ

と言えるでしょう。

 

甚平は『甚兵衛羽織』の略と言われています。

江戸時代に庶民が着ていた『袖なし羽織』が、『下級武士が着ていた陣羽織に似ている』ということから

『陣羽織』→『陣兵羽織』→『甚平羽織』→『甚平』

と言われるようになった説が有力です。

 

他に『甚兵衛さんが着ていたのが起源』という説もありますが、こちらは根拠が薄いようです。

 

浴衣とは

浴衣は、上下ひと続きの、ワンピースタイプの『長着』。

着物の一種で、形も着物と同じです。

まずここが、作務衣や甚平とは違うところですね。

 

『浴衣』は、平安時代に湯上り着として着られていた着物が起源です。

その後、江戸時代辺りから

夏の部屋着や寝間着

として使われるようになったとのこと。

 

今では、部屋着のほか、

  • 花火や盆踊りの時など、カジュアルな外出着
  • 旅館や温泉の部屋着

などとして、よく着られていますね。

 

ちなみに、浴衣はいわゆる『着物』と同じ形ですが、やはり『着物』とはいろいろな違いがあります。

こちらもぜひ読んでくださいね。

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作務衣、甚平、浴衣の違いを詳しく

ここからは、『作務衣』『甚平』『浴衣』の違いを比べてみましょう。

 

服の作りと特徴の違い

まず、服の作りや特徴です。

 

比べてみると、

作務衣と甚平

⇒上下に分かれた2部式で、上衣は身ごろに付いている紐を縛って留める

浴衣

⇒上下続きの1部式(ワンピース型)で、帯で縛って留める

というところが、まず違います。

 

また、それぞれの服の特徴としては

作務衣

⇒袖や裾が絞れるようになっている、もしくは絞ってある

甚平

⇒身ごろと袖が、編んだタコ糸などで繋がっていて、風通しが良い

浴衣

⇒着物と同じ形で、体にまとって帯で縛れば着られる

ということがあります。

 

なお、甚平については、最近では身ごろと袖が普通に縫い合わせられているものもたくさんあります。

特に女性向けの甚平では、縫い合わせタイプのものが多いようですよ。

 

袖と裾の違い

作務衣と甚平、浴衣の袖や裾を比べてみると、

作務衣

⇒袖や裾が長い、『長袖長ズボン』型

甚平

⇒袖や裾が短い、『半袖半ズボン』型

浴衣

⇒袖に袂(袖の下の袋のようになった部分)があり、裾は着物と同じ形

という違いがあります

 

また、作務衣と甚平は、どちらもズボンタイプになっていますが、浴衣は着物と同じですから、裾が分かれていません。

そこも違いです。

 

着るシーズンの違い

それぞれを着るシーズンは

  • 作務衣⇒1年中いつでも
  • 甚平⇒夏
  • 浴衣⇒夏

というように、作務衣だけがオールシーズン向けです。

メモ

旅館などでの部屋着としての浴衣は、年中着ることができます。

 

甚平は半袖半ズボンで、さらに風通しも良い作りになっていますよね。

どう考えても夏向けです。

 

また、浴衣も

  • 中に長襦袢を着ずに、肌にそのまま着る(肌襦袢を着ることもある)
  • 軽くて薄い素材で作られている

ということから、やはり夏向けです。

 

作務衣は一年中着られますが、もちろん年中同じ素材や造りのものを着るわけではありません。

もちろん、シーズンに合うものを着ることになります。

 

素材の違い

素材の違いはどうでしょうか。

 

甚平と浴衣は

  • 綿
  • 綿と麻の混合
  • ポリエステル

などの素材を使った、軽くて薄手の生地で作られています。

浴衣の中には、透け感があって涼しげなものもあります。

 

一方作務衣は、綿や麻のものもありますが、冬向けでは

  • 中綿の入ったもの
  • ウール地
  • 綿とウールの混合

といった生地でできたものも。

 

さらに、現代では

  • フリース
  • デニム
  • 裏地にキルティングを使ったもの

など、いろいろな生地が使われています。

 

作務衣はオールシーズンですから、いろいろな季節に対応したものが出ているんですね。

 

作務衣、甚平、浴衣はどんなシーンで着る?格の違いは?

作務衣や甚平、浴衣はどんなところで着る?

作務衣、甚平、浴衣を着る場面

ここからは、作務衣や甚平、浴衣はどんな時に着られるのかについて、お話しします。

 

どれも基本的には、カジュアルな場面で着るもの。

でも、少しずつ違いがあるので、上手に使い分けてくださいね。

 

作務衣がよく着られるのはどんなシーン?

作務衣は普段の部屋着として着られる他、

  • お坊さん
  • そば打ち、飲食店の店員さん、料理人、和菓子職人など
  • 陶芸や工芸職人
  • 整体師

といった職業の人の作業着や仕事着として着られています。

 

作務衣の起源が、今もほぼそのまま受け継がれているとも言えますね。

居酒屋やラーメン屋さんでも、作務衣姿の店員さんをよく見かけます。

 

甚平が活躍する場面

甚平はどうかというと

  • 花火大会
  • お祭り
  • 夏の部屋着
  • 子供の部屋着

という場面が多いです。

 

これは、甚平が『夏の粋な装い』として普及したということもあるのでしょう。

花火大会などだと、『女性は浴衣、男性は甚平』という組み合わせも多いですね。

 

甚平は、女性よりも男性が着ることのほうが多いようです。

でも女性向けがないわけではなく、女性向けの、華やかな柄の甚平もあります。

浴衣なら優雅に、甚平ならいなせな装いになりそうですね。

 

また、赤ちゃんや小さい子に甚平を着せることも多いです。

子どもの場合は、女の子が着ていることも珍しくないですよ。

浴衣はどんなシーンで着る?

浴衣はというと、やはり

  • 夏の花火大会や盆踊り、お祭りなど
  • 温泉や旅館の部屋着
  • 温泉街を歩く時に着る

というような場面が一番多いでしょう。

 

先にも触れましたが、浴衣は部屋着、寝間着として使われていました。

今はちょっとしたお出かけで着ることの方が多いでしょう。

でも、あくまでも『カジュアルな遊び着』どまりです。

作務衣、甚平、浴衣で『格の違い』はある?

作務衣、甚平、浴衣、この3つの中で『格の違い』はあるのでしょうか。

 

結論としては、

格としては、ほぼ横並び

と言っていいでしょう。

 

それでも強いて格付けをするなら

  1. 浴衣
  2. 作務衣
  3. 甚平

という順になります。

 

とはいえ、どれも『フォーマルな場に着られる』という程の格ではありません。

ドレスコードがある場合、浴衣や作務衣、甚平だと断られたり、マナー違反になったりする可能性があります。

 

また、浴衣は『着物風に着る』という技もありますが、それでもフォーマルな場で着て良いほどの格式にはなりません。

フォーマルな場に和服を着ていくなら、その場に合った格の着物を着てくださいね。

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『浴衣のお客さんにサービス』は甚平や作務衣も対象になる?

夏になると

『浴衣でご来店の方には割引サービス!』

というお店やイベントも、あったりしますよね。

この場合、ほぼ同格の作務衣や甚平は、対象になるのでしょうか?

 

結論から言うと

  • 『浴衣で割引』という場合は、言葉通り『浴衣のみ』と受け取っておくのが確実
  • どうしても作務衣や甚平で行きたい時は、割引などのサービスを受けたいなら、お店に確認した方が良い

です。

『浴衣のお客さんに』と書いてある以上、

甚平や作務衣は対象外になる可能性

があるからです。

『浴衣』と『作務衣』や『甚平』は、あくまでも別物ですしね。

 

もしかしたら、『浴衣割引』とあっても、たとえば『浴衣と甚平のカップルには2人ともサービスを受けられる』なんてこともあるかもしれません。

でもそれは、あくまでもお店側のサービス精神によるもの。

ですから、こちらから期待するものではないと思っておいた方が良いでしょう。

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まとめ

『作務衣』と『甚平』と『浴衣』の違いは

作務衣

⇒上下に分かれていて、長袖長ズボンタイプ

甚平

⇒上下に分かれていて、半そで半ズボンタイプ

浴衣

⇒着物と同じワンピースタイプで、袂があり、帯で留める

というポイントが、最も覚えやすい違いです。

 

また、どれも部屋着やカジュアルな外出着として着られていますが

作務衣

⇒作業やお店の仕事などに着ることが多く、オールシーズン着られる

甚平

⇒お祭りや花火大会などのカジュアルな外出で着ることが多く、夏のみ着る

浴衣

⇒甚平同様、お祭りや花火大会などの外出で、夏のみ着る

というように、着る場面が違います。

 

実は、筆者も時々作務衣を自宅で着ています。

動きやすいし着心地も良く、なかなか快適なのでおすすめですよ。

 

日常に、ほんのちょっと和装を取り入れてみるのも楽しいかもしれませんね。

特に作務衣や甚平なら、気軽に取り入れられるので、ぜひ試してみてください!

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