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世界遺産と世界文化遺産の違いをわかりやすく解説!意味や定義を紹介

投稿日:

2013年に、日本の富士山が『世界文化遺産』として登録されました。

 

はなこ
『世界文化遺産』といえば、姫路城や厳島神社、それに原爆ドームも有名ね。
知床や屋久島なんかもそうだよね。
たろう
はなこ
知床や屋久島は『世界文化遺産』ではなくて『世界遺産』よ。
えっ、『世界遺産』と『世界文化遺産』は違うの?。
たろう

 

というわけで、今回は『世界遺産』と『世界文化遺産』の意味と定義を調べ、違いを確認していきます。

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『世界遺産』と『世界文化遺産』の意味と定義

まずは、『世界遺産』と『世界文化遺産』の意味と定義について、お伝えしましょう。

『世界遺産』の意味と定義

1972年のユネスコ総会で採択された『世界遺産条約』に基づいて世界遺産リストに登録された、文化財・景観・自然など、人類が共有すべき

『顕著な普遍的価値』

を持つ物件

『世界文化遺産』の意味と定義

『世界遺産』の中で、

『記念物』『建造物群』『遺跡』

のいずれかに分類されるもの

 

『世界遺産』の定義の中で、

顕著な普遍的価値

という難しい言葉があります。

 

『普遍的価値』とは、

いつの時代でも、どの国・どんな人にとっても価値を持つ

という意味になります。それが『顕著』なわけですから、

いつの時代でも、どの国・どんな人にとっても価値を持つことが明らかであるもの

が『世界遺産』の対象となります。

 

はなこ
姫路城は、時代を越えて全世界に共通の価値を持った建造物であると認められたということね。
知床や屋久島も価値のあるものと認められたけど、『記念物』『建造物群』『遺跡』のどれにも当てはまらないから『世界文化遺産』とは違うということかな?
たろう

 

『世界遺産』と『世界文化遺産』の違い

『世界遺産』には3つのカテゴリがあります。

『文化遺産』

  • 記念物・・・単独の建築物、記念的意義を有する彫刻及び絵画など(例 ケルン大聖堂)
  • 建造物群・・・町並みなどのように、独立または連続した建造物の群(例 ポルト歴史地区)
  • 遺跡・・・考古学的遺跡を含む区域(例 クンタ・キンテ島と関連遺跡群)

『自然遺産』

  • 保護地域・原生自然地域(例 ゴフ島野生生物保護区)
  • 国立公園(例 イエローストーン国立公園)
  • 天然記念物(例 ハロン湾)
  • 種と生息地管理地域(例 エオリア諸島)
  • 景観保護地域(例 グレート・バリア・リーフ)
  • 資源保護地域(例 ンゴロンゴロ保全地域)

『複合資産』

『文化遺産』と『自然遺産』の両方の登録基準を満たすもの

 

『世界文化遺産』は、

『世界遺産』の中にある3つの種類のうちのひとつ

です。

ですから、『世界文化遺産』は『世界遺産』でもあるということになります。

しかし、『世界遺産』の中には『世界文化遺産』ではないものもあります。

それが、『自然遺産』と『複合遺産』です。

 

はなこ
『世界文化遺産』は、『世界遺産』の中に含まれるということね。
だから、姫路城は『世界文化遺産』でも『世界遺産』でも正しいということになるね。
たろう
はなこ
でも、知床や屋久島は『世界遺産』だけど、『世界文化遺産』ではないということね。
知床や屋久島はその自然に価値があると認められたのだから、『自然遺産』ということだね。
たろう
はなこ
ちょっと待って、どうして富士山は『世界文化遺産』なの?

 

実は富士山は、はじめは自然遺産としての登録を目指していました。

しかし、ゴミの不法投棄や開発などにより環境が悪化し、本来の自然が保たれていないという理由で世界文化遺産として登録する方針に転換しました。

よって、世界遺産として認められた対象は富士山そのものではなく、山頂にある信仰遺跡群や、葛飾北斎らが描いた浮世絵の題材としての富士山などが挙げられました。

したがって、『世界遺産』としての正式名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」になります。

 

はなこ
富士山は遺跡や浮世絵などが遺産と認められたので『世界文化遺産』になるのね。
『世界遺産』として認められるのも大変なんだね。
たろう

 

『世界遺産』のもう一つの特徴は、

遺産として認められるものが『不動産』に限る

というものです。

『不動産』とは、その名の通り

動かすことのできないもの

を意味します。

例えば、遺跡や建造物は簡単に持ち上げて移動することができないので『不動産』にあたります。

 

しかし、『顕著な普遍的価値』を持つようなものは、不動産以外にもたくさんあります。

例えば、日本の祭りなどは物ではないので『不動産』とは異なりますが、『顕著な普遍的価値』を持つと考えられますよね。

そこで、ユネスコが新たに採択したのが『無形文化遺産』です。

『無形文化遺産』の意味と定義

2003年のユネスコ総会で採択された『無形文化遺産の保護に関する条約』に基づいた、

慣習・描写・表現・知識・技術並びに

それらに関連する器具・物品・加工品・文化的空間

であって、社会、集団、個人が自己の文化遺産の一部として認めるもの

 

また難しい文字が並んでいますが、例を挙げるのが一番わかりやすいでしょう。

例えば、『和食』は今や全世界によく知られている日本の食文化のことを表していますが、これは『無形文化遺産』にあたります。

『世界遺産』のように『不動産』として扱うことはできないけど、全世界に共通の価値をもつものとして認められたものが『無形文化遺産』であると考えれば分かりやすいでしょう。

 

日本にある『世界遺産』

富士山

富士山

日本には、2019年現在、19個の『文化遺産』と4つの『自然遺産』があります。

日本の『世界遺産』

登録対象 場所 登録時期
法隆寺地域の仏教建造物 奈良県 1993年
12月
姫路城 兵庫県 1993年
12月
古都京都の文化財 京都府、滋賀県 1994年
12月
白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜県、富山県 1995年
12月
原爆ドーム 広島県 1996年
12月
厳島神社 広島県 1996年
12月
古都奈良の文化財 奈良県 1998年
12月
日光の社寺 栃木県 1999年
12月
琉球王国のグスクおよび関連遺産群 沖縄県 2000年
12月
紀伊山地の霊場と参詣道 奈良県、和歌山県、三重県 2004年
7月
石見銀山遺跡とその文化的景観 島根県 2007年
6月
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 岩手県 2011年
6月
富士山-信仰の対象と芸術の源泉 山梨県、静岡県 2013年
6月
富岡製糸場と絹産業遺産群 群馬県 2014年
6月
明治日本の産業革命遺産
製鉄・製鋼、造船、石炭産業
福岡県、佐賀県、長崎県など 2015年
7月
ル・コルビュジエの建築作品
-近代建築への顕著な貢献-
国立西洋美術館
(東京都)
2016年
7月
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 福岡県 2017年
7月
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 長崎県、熊本県 2018年
6月
百舌鳥・古市古墳群 大阪府 2019年
7月
屋久島 鹿児島県 1993年
12月
白神山地 青森県、秋田県 1993年
12月
知床 北海道 2005年
7月
小笠原諸島 東京都 2011年
6月
はなこ
日本にはたくさんの『世界遺産』があるのね。
どこも一度は行ってみたい場所ばかりだね。
たろう

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まとめ

今回のポイントをまとめていきます。

ポイント

  • 『世界遺産』は、ユネスコが定めた条約に基づいた『顕著な普遍的価値』を持つ『不動産』のことである。
  • 『世界遺産』は『文化遺産』『自然遺産』『複合遺産』に分けられる。
  • 『世界文化遺産』は、『世界遺産』の一つである。
  • 『不動産』にあたらないが、全世界にとって共通の価値を持つものは『無形文化遺産』として登録されている。

日本にもたくさんの『世界遺産』があり、これからも増えていくことでしょう。

そんな場所を一つずつ巡って旅をするのも楽しいかも知れませんね。

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