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【単位】ミリリットル(ml)とccの違いをわかりやすく解説!

理科の時間に、体積を計るときの単位として『ミリリットル(ml)』と『cc』を習いますよね。

このとき、

1ml = 1cc

と教わらなかったでしょうか?

同じ体積を表すのに、どうして異なる単位があるのでしょうね?

 

はなこ
料理の本を見ていると、mlとccが両方出てきてややこしいのよね。
どちらも大きさは同じだから、値が変わることはないよ。
たろう
はなこ
どうして、同じ量を表すのに単位が2つもあるの?
それは僕にも分からないよ。
たろう
はなこ
じゃあ、ちょっと調べてみましょうか。

 

今回は、『ミリリットル(ml)』と『cc』の違いについて解説します。

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【単位】『ミリリットル(ml)』と『cc』の定義

まずは、『ml』と『cc』の定義について見てみましょう。

 

『ml』の定義

『ml』は、『リットル』を基準として、その1000分の1として定義されます。

では、『リットル』の定義は何でしょうか?

 

『リットル』の歴史は、非常に複雑なものでした。

『リットル』は、1793年にフランスで新しい単位として提案されたのが最初です。

このときの定義は、

1辺が1デシメートル(dm)の立方体の体積

というものでした。

1dm = 10cmなので、

1l = 10cm x 10cm x 10cm = 1000cm3

ということになります。

ですから、

1ml = 1/1000l = 1cm3

ですね。

 

『リットル』は、1901年に、

水が最大密度となる時(温度3.98℃の時)の、標準大気圧下の1kgの純水の体積

と再定義されます。

『kg』の定義は、『水1lの質量』というものでした。

つまり、新しい定義でも、『リットル』は最初の定義である1dmの立方体の体積と等しくなるはずです。

 

ところが、1dm3の純水の質量を測定したところ、測定のたびに1mg程度の誤差が生じる結果になりました。

結果として、以下の3つの測定結果を示した上で、正確な測定値を決定することをあきらめてしまいます。

『リットル』の定義

測定者測定値(l/dm3
ギヨーム1.000029
シャピュイユ1.000027
レピネーラ1.000028

これにより、各国で異なる基準を用いるという結果となります。

例えば、日本では 1l = 1.000028dm3なのに対し、アメリカでは 1l = 1.000029dm3となっていました。

 

この事態を収拾するため、1964年に元の定義である 1l = 1dm3に戻すことになります。

こういった複雑な経緯があったので、

現在では『リットル』を使用することは推奨されていません。

ですから、論文や学術記事などで『リットル』が用いられることはありません。

ただ、料理の本などでは今でも『リットル』や『ミリリットル』が使われていますね。

 

『cc』の定義

『キュービック・センチメートル(Cubic Centimetre)』の略で、1cm3のことです。

つまり、1辺が1cmの立方体の体積を1ccといいます。

なので、

1cc = 1cm3

ということになりますね。

 

『国際単位系(SI)』では、『cc』の使用は認められていません。

『国際単位系(SI)』とは、国際的に決められた単位系のことで、長さに『メートル(m)』、質量に『キログラム(kg)』、時間に『秒(s)』の『MKS単位系』が定められています。

つまり、

『cc』ではなく『cm3』を利用することを推奨

されているわけですね。

 

『cc』を利用しないように勧告されている理由は他にもあります。

『cc』を手書きで書いた時、『00』と混同しやすいという問題があるからです。

特に医療の分野では、『cc』を使わないよう呼びかけられています。

薬の分量を誤って出してしまうと危険ですからね。

 

『ml』と『cc』の違い

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『ml』と『cc』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『ml』と『cc』の違い

  • 『ml』は、『1l』=『1dm3』の1/1000として定義され、『cc』は、『1cm3として定義される。
  • 『国際単位系(SI)』では『cm3』の使用が推奨され、『ml』は補助単位、『cc』は使用が認められていない

 

前にも書いた通り、

『ml』と『cc』では、その定義が異なります。

『ml』の出発点は『リットル(l)』で、その1/1000が『ml』になります。

『cc』の出発点は『cm3』です。

出発点は異なりますが、結果として 1ml = 1cc になります。

 

また、

『国際単位系(SI)』では、『cc』の使用は認められていません。

推奨される単位は『cm3』であり、『ml』は補助的に使用することが認められています。

 

はなこ
『cc』を利用することは認められていないのね。
料理本やレシピを紹介するサイトでも、『ml』を使っていることが多いね。
たろう

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『リットル(l)』は、1辺が1デシメートル(dm)の立方体の体積であり、その1/1000が『ミリリットル(ml)』である。
  • 『cc』は、『キュービック・センチメートル(Cubic Centimetre)』の略で、1cm3のことである。
  • 『国際単位系(SI)』では『cm3』の使用が推奨され、『ml』は補助単位、『cc』は使用が認められていない

『ml』=『cc』です。

このことを覚えておけば、両方の単位が登場しても悩む必要はもうありませんね。

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