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新書と新刊の違いをわかりやすく解説!正しい使い分け方とは?

世の中には、本当にたくさんの、いろいろな本があります。

いろいろな本があると、本の呼び名もいろいろありますよね。

たとえば、『絵本』や『単行本』、『文庫本』、『新書』、『新刊』『専門書』などなど…。

 

普段は、何気なくこうした呼び方を使っていますが、

『新書』と『新刊』

って、なんだか似た感じですよね。

この違い、わかりますか?

 

ということで今回は、

  • 『新書』と『新刊』の違い
  • 『新書』『新刊』という言葉の使い分け方

についてお話ししていきます。

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『新書』と『新刊』の違いとは?

『新書』と『新刊』ってどう違うの?

『新書』と『新刊』の違い

普段、『新書』『新刊』という言葉を目にするのは、新聞広告や書店の案内板などですよね。

 

書店の案内板などで使われている『新書』と『新刊』という言葉の違いは

新書

⇒『新書判』と言われる大きさの本のこと

新刊

⇒『新しく刊行された本』のこと

です。

 

実は『新書』にも、『新しく刊行された本』という意味はあります。

でも、一般的には『新書判の本』として使われることが多いでしょう。

 

つまり、

  • 『新書』は、本のタイプを表す言葉
  • 『新刊』は、本の新しさを表す言葉

というように、それぞれの言葉が表す事柄の種類が違うのです。

 

そして

  • 『新書』は古くなっても『新書』と呼ぶ
  • 『新刊』はある程度時が経つと、『新刊』とは呼ばれなくなる

というところも、『新書』と『新刊』の違いです。

 

ただし、これはあくまでも一般的な言葉の使い方の場合。

『新書』には、ほかの意味もありますし、『新刊』も、『新しい本ならすべて新刊と言える』というわけではありません。

それぞれの意味や特徴については、次の所で詳しく見ていきましょう。

『新書』とは?

まず、『新書』の意味や特徴です。

 

『新書』という言葉の意味

実は『新書』という言葉には、2つの意味があります。

  • 新しく刊行された書物のこと
  • 『新書判』と呼ばれるタイプの本のこと

という意味です。

 

一般的に『新書』と言う時は、『新書判』の本のことで、このような本を指します。

『新書』の例

『新書』の例

 

『新書判』のサイズ

『新書判』には、サイズや内容に特徴があります。

まず、サイズを見てみましょう。

 

大きさは、

  • 173mm×106mm
  • 182mm×103mm

というものが多いです。

ただし、規格が決められているわけではないので、多少違うサイズのものもあります。

 

新書と文庫本を、重ねて比べてみましょう。

上に載っているのが、文庫本です。

文庫本と新書判の大きさの違い

文庫本と新書判の大きさの違い

幅は数ミリの差ですが、高さは新書のほうがありますね。

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『新書』の内容の特徴

『新書』には、内容などにも特徴があります。

それは

  • ノンフィクションが中心
  • 書き下ろしが多い

ということ。

 

単行本や文庫本には、エッセイや小説、ルポルタージュなど、いろいろな内容のものがありますよね。

でも、新書はノンフィクションが中心で、

  • 教養
  • 入門書
  • 専門的な分野
  • ルポルタージュ
  • 教養的なもの
  • 啓発などの内容

といったものが多いです。

 

『専門的な分野』と書きましたが、筆者の感覚では、専門書よりわかりやすいことが多い感じがします。

分野も、科学から社会問題、芸術、心理学など、かなり幅広く網羅しています。

 

また、

専門的な内容をわかりやすく書いてありながら、専門書や単行本よりも値段が安い

というのも、新書のメリットです。

 

そして、書き下ろしが多いのも、新書の特徴。

ここも、一般的な文庫本とは違うポイントですね。

 

ちなみに、新書判と同じサイズで、小説の本もあります。

これは『ノベルズ判』と呼ばれていて、『新書判』とは区別されています。

 

『新書』はどんなふうに誕生した?

1937年ごろのイギリスで、『ペーパーバック』と呼ばれる、文学や教養書、科学書などの『叢書(そうしょ)』が出版されました。

『叢書』というのは、シリーズの本のことです。

 

このスタイルを取り入れたのが、岩波書店。

『岩波新書』として、新しく書き下ろしたものを叢書として出版して行ったのです。

 

『新書』と呼ばれるようになったのは、『新しく書き下ろした』というところからです。

岩波書店では、それまで古典を中心とした『岩波文庫』を出版していました。

それに対して、

『単行本の再出版や古典ではなく、新たに書き下ろしたものを本にする』

ということで『新書』と名付けられたとのことです。

『新刊』とは

では『新刊』はどうでしょうか。

見ていきましょう。

 

『新刊』の意味

『新刊』にも

  • 新しく書物を刊行すること
  • 新しく刊行された書物のこと

と、2つの意味があります。

 

一般人は、書物を刊行することはありませんよね。

ですから、『新しく刊行された書物』のことを指すことが多いです。

そして、単行本でも絵本などでも、

本の種類に関わらず、『新しく出された本』であれば、『新刊』

と言うことができます。

 

でも

  • 単行本が文庫化された本
  • 以前に出版された本の、新装版

は、『新しく出された本』と言えるのかどうか、微妙な感じがしますよね。

 

この場合は、『新刊』とされる場合もありますし、そうでない場合もあります。

大幅に改訂されたり、ライトノベルではイラストレーターが替わったりした時には『新刊』として扱われることもあります。

 

『新刊』はいつ『新刊』ではなくなる?

『新刊』は新しく出た本のことですから、新しくなくなったら『新刊』とは呼べません。

 

では、いつまで『新刊』と言えるのかというと、出版業界や書店業界では、

刊行されて3か月半を過ぎたら

『新刊』ではなくなります。

なので、一般的にも数カ月たったら『新刊』とは言わなくなる、と考えると良いでしょう。

 

この3か月半というのは、書店が仕入れた本を出版社に返本できる期間。

その間に書店は、本を売るか返本するか考えながら、店頭に出すのです。

そして、その期間が過ぎたら、その本は『新刊』とは呼ばなくなります。

 

『新書』と『新刊』の言葉の使い分け方は?

『新書』と『新刊』って、どう言葉を使い分けるんだろう?

ここまでで、『新書』と『新刊』の違いは分かったかと思います。

でも、やっぱりちょっと紛らわしい感じもしますよね。

 

ということで、ここからは言葉の使い分け方について見ていきましょう。

『新書』と『新刊』、どう使い分ける?

一般的には

『新書』という言葉

⇒新書判の本

『新刊』という言葉

⇒新しく刊行された本

という使い分け方をするほうが、相手に伝わりやすいです。

この使い方をするケースが多いからです。

『新書』を『新しく刊行された本』の意味で使うと…

『新書』を『新しく刊行された本』という意味で使っても、間違いではありませんが、おすすめはしません。

なぜかというと、やはり『新書』は『新書判の本』と受け取られやすいからです。

 

たとえば『新しく刊行された本』という意味のつもりで

「上橋菜穂子の新書読んだ?」

などというと、おそらく

『上橋菜穂子が出した新書判の本』のことだと思ってしまう人のほうが多いでしょう。

 

また、理屈では『新しく刊行された新書判の本』を『新書の新書』と言うことも、できなくはない、ということになります。

でも、言われた人は

「『新書の新書』って何!?」

って思うでしょうから、これもおすすめしません。

そういう時は『新刊の新書』『新書の新刊』と言ったほうが良いですよ。

『新刊』の使い方

『新刊』という言葉は、『最近刊行された本のこと』として使うほうが、話が伝わりやすいです。

 

たとえば

「村上春樹の新刊が出たって、新聞に広告が載ってたよ。」

というような言い方はOKですが、

「昨日、村上春樹の2年前の新刊を買ったんだよ。」

「村上春樹の5作目の新刊読んだ?」

という言い方は、ちょっとおかしいです。

 

刊行されてから、ある程度の月日が経ったら、

同じ著者やシリーズの、次の作品が出る前

⇒『最新刊』か、本のタイトルで呼ぶ

次の作品が出た後

⇒『前作』か、本のタイトルで呼ぶ

複数の作品が出た後

⇒本のタイトルで呼ぶ

というほうが、わかりやすいですね。

 

また、

  • 『新品で買った本』ということを言いたいなら『新品で買った本』
  • 『ハードカバーなどの、文庫本ではない本』という意味で言いたいなら、『単行本』
  • 『出版された時の、第一版の本』ということを言いたいなら『初版』

と言うと良いですよ。

 

もちろん、日常生活での会話なら、『新刊と呼べるのは3か月半まで』を厳密に気にする必要は、ありません。

でも、『新刊』は、あまり長い間使える呼び方ではないことは、覚えておいてくださいね。

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まとめ

『新書』と『新刊』という言葉には、どちらも

『新しく刊行された書物』

という意味があります。

 

でも日常の中では、

新書

⇒『新書判』と言われる、本の種類の1つ

新刊

⇒新しく刊行された本

という意味で使われることが多いです。

そして、その意味で使ったほうが伝わりやすいです。

 

また、『新書』と『新刊』という言葉には

  • 『新書』は本の種類のこと
  • 『新刊』は本の種類に関わらず、『新しく刊行された本』を表す言葉

という違いもあります。

 

『新刊』という言葉は、刊行されてからある程度時間が経った本には使いません。

でも、『新書判の本』は、何年たっても『新書』と呼ぶことができます。

 

『新書』の本には、書き下ろしの教養や学問、啓発などの内容が多いです。

サイズも文庫本より、ちょっと大きいくらいなので、手軽に持って歩けますし、値段も単行本や専門書より安いです。

「〇〇について知りたいけど、難しいことはわからないな…」

という時は、新書で本を探してみるのも良いかもしれませんよ!

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