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書類送検と逮捕の違いをわかりやすく解説!前科はつくのはどっち?

ニュースで事件が報道される時、『書類送検』と『逮捕』の2つの言葉が使われますよね。

どちらも、犯人が特定された時に登場する言葉ですが、いったい何が違うのでしょうか?

 

はなこ
最近は、やたらと物騒な事件が多いわよね。
この間も、事件があって犯人が『逮捕』されていたよね。
たろう
はなこ
そう言えば、脱税とかの場合って『書類送検』って言うじゃない。

あれって、『逮捕』とは何が違うのかな?

うーん、それは僕も知らないよ。
たろう
はなこ
じゃあ、違いについて少し調べてみましょうか。

 

今回は、『書類送検』と『逮捕』の違いについて解説します。

前科がつくのは、どちらなのかについても確認してみましょう。

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『書類送検』や『逮捕』に至る流れ

『書類送検』と『逮捕』の違いを知るためには、それに至る流れについて押さえておく必要があります。

 

一般に、事件が発生した場合の流れは次の通りです。

警察の仕事

  1. 捜査
  2. 被疑者の『逮捕』
  3. 事件記録の送付(→検察へ)

まず、事件が発生すると、『警察』が被疑者を特定するために捜査を行います。

被疑者が見つかれば、身柄を拘束するため被疑者を『逮捕』します。

刑事裁判を行うかどうかは『検察』の役目です。

そのため、

『警察』は、それまでに調査した内容を『検察』へと送付します。

 

検察の仕事

  1. 被疑者の勾留
  2. 起訴または不起訴

『検察』は、必要があれば被疑者の身柄を引き続き拘束するために『勾留』します。

そして、『警察』から送られた書類を元に、裁判を行うかどうかを判断するわけですね。

裁判を行う場合は起訴、行わない場合は不起訴となり、不起訴の場合は被疑者は釈放されます。

 

裁判官の仕事

  1. 有罪・無罪の審理

起訴となった場合、裁判が行われます。

裁判では、被疑者が有罪か無罪かを最終的に判断します。

これは『裁判官』の役目ですね。

 

しかし、

『警察』の仕事の中にある『逮捕』が行われない場合

があります。

『逮捕』は、被疑者が犯人であるという十分な証拠があり、逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合に行われるものです。

それに該当しない場合、『逮捕』は行われず、在宅捜査をした上でその記録を『検察』に送ります。

 

『書類送検』と『逮捕』の違い

『書類送検』と『逮捕』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『書類送検』と『逮捕』の違い

  • 『書類送検』は法律用語ではないが、『逮捕』は法律用語である
  • 『書類送検』は必ず行われるが、『逮捕』は行われない場合もある
  • 『書類送検』は『逮捕』後に行われる
  • 『逮捕』しない場合を『書類送検』と呼ぶことが多い。

 

用語の違い

『書類送検』は法律用語ではありません。

マスコミが作り出した、いわば報道用語です。

ですから、法律上は『書類送検』という言葉はありません。

しかし、

『逮捕』は法律用語です。

 

『書類送検』は、2つの意味で使われます。

  1. 『警察』から『検察』に書類を送ること
  2. 『逮捕』せずに『検察』へ仕事が移ること

『逮捕』の有無に関わらず、『警察』から『検察』へ捜査の内容が書かれた書類は必ず送られます。

この処理は1に示した意味のほうです。

また、『逮捕』しないまま『検察』へ処理が移る場合がありましたね。

そういう場合は2の意味になります。

 

実施の有無

『警察』から『検察』に書類を送ることの意味での『書類送検』は、どんな刑事事件でも必ず行われます。

しかし、

『逮捕』は実施する場合としない場合がありましたね。

 

また、

『逮捕』を行う場合は、必ずその後に『書類送検』が行われます。

『書類送検』してから『逮捕』することはありません。

『書類送検』後の身柄拘束は、『逮捕』ではなく『勾留』になり、『警察』ではなく『検察』が実施の可否を判断します。

 

『書類送検』のもう一つの意味

前に書いたように、

『逮捕』をせずに『警察』の仕事が完了し、『検察』に仕事が移ることを『書類送検』という場合があります。

これが、『逮捕』せずに『検察』へ仕事が移ることで示した意味のほうですね。

 

はなこ
『書類送検』と『逮捕』では、内容が全く違うのね。
『書類送検』が法律用語でないというのは初めて知ったな。
たろう

 

『書類送検』と『逮捕』-前科がつくのはどっち?

手錠

手錠

『書類送検』や『逮捕』によって、前科がつくのでしょうか?

結論としては、

どちらの場合も前科はつきません。

前科がつくのは、裁判で有罪と判決を受けたときです。

その前の段階である、『書類送検』や『逮捕』によって、前科がつくことはありません。

 

しかし、前歴というものは残ります。

前歴は、捜査対象となった記録のことです。

たとえ『誤認逮捕』だったとしても、捜査されていれば記録は残ることになります。

 

一般に『書類送検』は『逮捕』よりも罪が軽いと言われています。

しかし、常にそうであるとは限りません。

罪が軽いから『書類送検』にするのではなく、罪の軽い犯罪が『書類送検』になる傾向が多い

というだけです。

ですから、

『書類送検』であっても、罪が重い場合はあります。

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『書類送検』は法律用語ではないが、『逮捕』は法律用語である
  • 『書類送検』は必ず行われるが、『逮捕』は行われない場合もある
  • 『書類送検』は『逮捕』後に行われる
  • 『逮捕』しない場合を『書類送検』と呼ぶことが多い。
  • 『書類送検』や『逮捕』の段階では前科がつくことはない

大半の人は、『書類送検』や『逮捕』を経験することはないでしょう。

罪を犯して経験することは、決してないようにしてください。

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