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『師』と『士』の職業の違いをわかりやすく解説!その使い分け方は?

看護

美容

これらの職業には『師』が使われていますね。

 

弁護

消防

税理

栄養

これらの職業は『士』となっています。

 

『医士』と書いたり、『弁護師』とすることはありません。

同じ読み方の『師』と『士』ですが、どのように使い分ければいいのでしょうか?

 

はなこ
『医師』の『師』と『弁護士』の『士』って、字が違うじゃない。
たしかにそうだけど、それがどうかしたの?
たろう
はなこ
どうして2つの文字を使い分ける必要があるのか気になってね。

読み方は同じだから、どちらか一つでもいいじゃない。

それは、何か違いがあるからじゃないのかな?
たろう
はなこ
じゃあ、その違いが何か、少し調べてみましょうか。

 

今回は、『師』と『士』の違いについて解説し、その使い分け方を見てみましょう。

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『師』と『士』の意味

『師』『士』という字の意味について、まずは確認してみましょう。

 

『師』の意味

『師』という字の意味には、諸説あります。

将軍・軍隊

先生・指導者

特定の仕事に従事する人

技術・技芸の専門家

『師』という字のへんとつくりは、どちらも

小高い丘

を表す言葉です。

古代、丘には軍隊が駐屯していたことから、軍隊を意味するようになった説があります。

また、へんには祭肉、つくりには肉を切る刀という意味があることから、

将軍や指導者が祭肉を携えて出発することを表し、そこから将軍や指導者を意味する

という説もあります。

先生を意味する『帥(すい)』という字に似ていることから、先生の意味になったり、また『師』と『為』が同音であるために『為すこと』から転じて、特定の仕事に従事する人を表す文字にもなりました。

ものづくりの職業を表すときにも使われ、そこから技術・技芸の専門家を表すようにもなります。

 

『士』の意味

『士』という文字の意味にも諸説あります。

兵士

事にあたる人(下級の役人)

若者、学問を修める人

成人の男子

学問・知識のある人

『士』が、戦士階級の身分を表すことから、

兵士を表す

というのが説の一つ。

また、地上に杭を立てた様子を表すことから、事にあたる人、転じて下級の役人を表すという説もあります。

下級の役人という意味から、さらに若者や、学問を修める人という意味にも使われるようになりました。

一説には、『士』が男を表し、そこから成人の男子を表すようになったと言われています。

さらに『一』と『十』から成り立つことから、『一を聞いて十を知る』人として、学問や知識のある人を表しますね。

 

はなこ
『師』と『士』の両方に、いろいろな意味が含まれているのね。
これが、違いを紐解く手がかりになるのかな?
たろう

 

『師』と『士』の違い

『師』と『士』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『師』と『士』の違い

  • 『師』は、奈良・平安時代から職業名として使われ、『士』は明治以降に西洋から導入された職業名に使われる。
  • 『師』は、技術を持つ専門家に使われることが多く、『士』は、それ以外の専門家に使われることが多い。

 

歴史的な違い

『師』が使われる言葉は、奈良・平安時代の昔から職業名として使われてきました。

今でも残っている職業は『医師』がありますが、昔の職業としては次のものも挙げられます。

陰陽師(おんみょうじ)

薬師(くすし)

経師(きょうじ)

絵師(えし)

 

それに対して、

『士』は明治以降に西洋から導入された職業名に使われました。

例えば、日本に司法が導入されたのは、明治5年に『司法職務定制』が制定されてからです。

この頃は、『弁護士』のことを『代言人』と呼んでいました。

正式に『弁護士』の名前になるのは、明治26年の『弁護士法』が制定されてからになります。

 

ここで、ややこしい資格として

臨床検査技師

臨床工学技士

を紹介しましょう。

 

医療分野の場合、

第二次世界大戦の前と後によって、『師』と『士』が使い分けられている

という傾向があります。

レントゲン撮影業務を行う『臨床検査技師』は、すでに戦前から職業としてありました。

しかし、『臨床工学技士』が職業として成立したのは1987年の『臨床工学技士法』からです。

 

技術・技芸の有無

『師』は、技術・技芸を持った専門家に対して使われる傾向があります。

医師

薬剤師

看護師

助産師

例を見ると、医療関係には特に『師』が多く使われていますね。

 

『士』は、資格に対して使われる傾向があります。

弁護士

税理士

司法書士

公認会計士

こちらは、法務や経営の分野に多いという特徴がありますね。

 

『師』と『士』の使い分け方

医師

医師

『師』と『士』は、どのように使い分ければいいでしょうか?

前に書いた通り、2つの使い分けには

  • 歴史的な要因
  • 分野による違い

の2種類が複雑に絡んでいます。

ですから、最終的にはそれぞれの資格名や職業名に対して覚えておくしか手はありません。

しかし、いくらかの傾向が見られます。

昔からある職業は『師』を使うことが多い。

医療関係は『師』、法務・経営の分野は『士』が多い。

技術的な職業には『師』を使うことが多い。

『医師』や『教師』は、昔からある職業です。

また、『看護師』『薬剤師』は医療関係、『弁護士』『司法書士』は法務、『税理士』『公認会計士』は経営分野ですね。

技術的な職業には『美容師』や『理容師』があります。

 

もちろん、例外だってあります。

それらについては、覚えておくしか手段はありません。

 

『師』と『士』の両方が使える場合はどうでしょうか。

実際にある職業ではありませんが、ファンタジー小説やゲームに登場する職業に『魔導師』や『魔導士』がありますね。

この場合は、『師』と『士』の意味に立ち返って考えればいいでしょう。

『師』には先生や指導者という意味がありました。

ですから、『魔導師』は人に魔法を教える身分の人と考えられますね。

それに対して『魔導士』は、魔法を使う技能を持った人という意味に捉えることができます。

 

ちなみに『導師』とは、『法会(ほうえ}』や『葬儀』を主となって行う僧のことを意味するので、間違えないようにしましょうね。

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『師』は、奈良・平安時代から職業名として使われ、『士』は明治以降に西洋から導入された職業名に使われる。
  • 『師』は、技術を持つ専門家に使われることが多く、『士』は、それ以外の専門家に使われることが多い。

なお、資格には『者』や『人』を使う場合もあります。

『情報処理技術者』や『公証人』などがそうですね。

これらも、覚えるしか方法がありません。

いつかは、資格名が統一されるといいですね。

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