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【歴史】埴輪(ハニワ)と土偶(ドグウ)の違いをわかりやすく解説!

日本各地で出土されている『埴輪(ハニワ)』や『土偶(ドグウ)』。

どちらも、土で作られた焼き物ですよね。

人の形や動物の形、中にはもっと抽象的な形の土器まで見つかっています。

では、『埴輪』と『土偶』では、いったい何が異なるのでしょうか?

 

はなこ
この間、博物館に行って『埴輪』や『土偶』を見たの。

面白い形のものもあったわよ。

ふーん。

『埴輪』も『土偶』も、土の焼き物なんだよね。

たろう
はなこ
そうね。

でも、何が違うのか、よく分からなかったわ。

説明書きを読まなかったのかい?
たろう
はなこ
展示物に夢中で、見落としてしまったのよ。

仕方ないから、自分で調べてみるわ。

 

今回は、『埴輪』と『土偶』の違いについて解説します。

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『埴輪(ハニワ)』と『土偶(ドグウ)』について

まずは、『埴輪』と『土偶』がどんなものか、簡単に見ておきましょう。

 

『埴輪』とは?

古墳時代(4~7世紀)に作られ、古墳に並べられた素焼きの土製品

のことです。

 

円筒の形をした『円筒埴輪』

人や物の形をした『形象埴輪』

の2種類に分けられます。

 

また、『形象埴輪』の中には、

住居や倉庫などをかたどった『家形埴輪』

大刀やよろいなどをかたどった『器財埴輪』

馬や鶏などの『動物埴輪』

巫女・貴人・武人などの『人物埴輪』

などがあります。

4世紀頃の古墳には、『家形埴輪』や『器財埴輪』が多く見られました。

しかし、5世紀以降は『動物埴輪』や『人物埴輪』のほうが多くなります。

『埴輪』は当初、

古墳に葬られる人物の生前の様子を表したり、死者の霊に対しての捧げもの

として使われていました。

しかし、5世紀以降は、

葬儀の様子などを表すもの

へと変わっていきました。

 

『土偶』とは?

縄文時代(約15000年前~紀元前3世紀ごろ)に作られた土製品

のことです。

日本各地で約15,000点ほどが発見され、最も古い土偶は三重県で出土した縄文時代草創期のものです。

大きさは数cmから40cm以上のものまでと様々で、

縄文時代前記には板状で小型のもの

中期には立体的で脚のあるものや円錐形のもの

後期は筒型、ハート型、山形、ミミズク

などが作られています。

特に晩期に作られた『遮光器土偶』は有名です。

一度は目にしたことがあるでしょう。

遮光器土偶

遮光器土偶

女性像が多いことから、

出産・豊穣・再生などにかかわる用途に使われた

という説があります。

しかし、他にも様々な形の土偶があり、その用途については、未だ謎に包まれています。

 

『埴輪(ハニワ)』と『土偶(ドグウ)』の違い

動物埴輪

動物埴輪

『埴輪』と『土偶』が、どんなものかわかれば、その違いは簡単に見つけることができます。

『埴輪』と『土偶』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『埴輪』と『土偶』の違い

  • 作られた時代が異なる。
  • モチーフが異なる。
  • 目的が異なる。

順番に細かく見てみましょう。

 

作られた時代

『埴輪』が作られたのは、古墳時代(4~7世紀)のことです。

しかし、

『土偶』が作られたのは、それよりもっと昔の縄文時代(約15000年前~紀元前3世紀ごろ)になります。

『土偶』のほうが、『埴輪』よりも圧倒的に古いわけですね。

 

モチーフ

『埴輪』は、大きく『家形埴輪』『器財埴輪』『動物埴輪』『人物埴輪』の4種類に分けられます。

古墳に葬られる人の家や器材などをかたどったり、葬儀に参列した人や動物などをかたどったものが多いですね。

しかし、

『土偶』は抽象的な形のものが多く、また女性像が多いという特徴があります。

 

目的

『埴輪』の目的は、ある程度明らかです。

『埴輪』は、故人の墓の近くや古墳の周りなどに並べられた状態で見つかっています。

つまり、

お墓に供えるため

に使われていたわけですね。

 

しかし、『土偶』を作った目的は未だ謎が多く、まだ解明されていません。

女性像が多いことから、

豊作や多産などを願い、祭りに使った

という説があります。

また、人の形をした『土偶』は、体の一部が壊れているものが多く出土されているため、

身代わりとして『土偶』を壊すことで、病気や怪我などの厄災を払う目的があった

とも言われています。

しかし、抽象的な形のものについては、その目的がよくわかっていません。

 

はなこ
『埴輪』と『土偶』では、作られた時代が全く異なるのね。
形も目的も全く違うんだね。

同じ土製品だから、いっしょだと思っていたけど、間違いだったな。

たろう

 

ところで、『土偶』は土製品ですが、似たものに『石偶』や『木偶』があります。

『石偶』は石で、『木偶』は木で作られたものですね。

縄文時代の出土品としては『石偶』も多く発見されていますが、『木偶』については弥生時代以降のものしかありません。

材質はとにかく、『土偶』『石偶』『木偶』は不思議な形のものが非常に多いです。

とても人間には見えない風貌の像もあり、宇宙人説まで浮上するほどです。

機会があればぜひ、実際に目で見て確かめてみて下さい。

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

作られた時代

  • 『埴輪』は古墳時代(4~7世紀)
  • 『土偶』は縄文時代(約15000年前~紀元前3世紀ごろ)

モチーフ

  • 『埴輪』は、大きく『家形埴輪』『器財埴輪』『動物埴輪』『人物埴輪』の4種類
  • 『土偶』は抽象的な形のものや女性像が多い

目的

  • 『埴輪』は、お墓(古墳)に供えるため
  • 『土偶』は、豊作・多産の祈願病気・怪我などの厄災を払うため(しかし、未だ不明な部分もある)

昔の貴重な資料を見ると、その時代の人たちの考え方に触れることができます。

ぜひ、積極的に見るようにしてくださいね。

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