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【オーディオ接続】バランスとアンバランスの音質の違いを解説!

オーディオに凝り始めると、気になるのが『バランス』と『アンバランス』の2つの接続方法。

スマホの普及により、下火となっていた『DAP(Digital Audio Player)』が、最近は高音質化対応により息を吹き返してきました。

この高音質化対応の一つにあるのが『バランス』接続対応です。

いったい、『バランス』と『アンバランス』では、何が違うのでしょうか?

 

はなこ
オーディオ製品で『バランス』接続対応っていうのを見たことがあるんだけど、『バランス』って何?
今までの製品では『アンバランス』が多かったんだけど、高音質化対応として『バランス』接続ができる製品が増えてきたんだ。
たろう
はなこ
『バランス』と『アンバランス』では、いったい何が違うの?
えっと、違いについては僕もよく知らないんだ。
たろう
はなこ
じゃあ、少し調べてみましょうか。

 

今回は、オーディオ接続の方式である『バランス』と『アンバランス』の違いについて解説します。

音質の違いについても見てみますよ。

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オーディオ信号の仕組み

ヘッドホン

そもそも、スピーカーやヘッドホン、イヤホンなど、どうして音が鳴るのか考えたことはありますか?

『バランス』と『アンバランス』の違いを知るためには、まずこのことから理解する必要があります。

 

音は、空気の振動が耳の鼓膜を震わせることで認識されます。

しかし、スピーカーなどをつなぐケーブルには空気は入っていません。

そのため、空気の振動をスピーカーに伝えることはできません。

 

代わりに使われるのが電気信号です。

 

電気信号は、波の形で伝えられます。

時間によって、電圧が強くなったり、弱くなったりするわけです。

その強弱が音の波形に変換されます。

スピーカーやヘッドホン、イヤホンなどは、電気信号を受け取って音に変換し、耳に伝えているわけですね。

 

『バランス』と『アンバランス』の仕組み

では、『バランス』と『アンバランス』は、どんな仕組みになっているのでしょうか?

まずは簡単な『アンバランス』のほうから見てみましょう。

 

『アンバランス』の場合、右(R)と左(L)それぞれに専用の導線があって、その中を電気信号が流れます。

実際には、電位の基準を示すグラウンドという導線もあります

L/Rそれぞれの電気信号が音に変換されて、スピーカーなどから鳴らされるという仕組みです。

一見、当たり前の仕組みのように見えますよね。

しかし、『バランス』はもっと複雑な仕組みによって音を伝えるのです。

 

『バランス』の場合、L/Rの両方が2本ずつの導線を持ちます。

1本は普通の電気信号(正相)です。

しかし、もう1本のほうは、

普通とは反対(逆相)の電気信号

を流します。

逆相とは、例えば普通の電気信号がある時+1の強さで流れたとしたら、符号を反転した-1の強さで流れることです。

この2つの信号を受信したスピーカーなどは、逆相の信号をもう一度ひっくり返します。

すると、また普通の信号(正相)に戻りますよね。

あとは、元から正相の信号と、逆相を正相に変換した信号を足し合わせてから、その信号を音に変換します。

 

はなこ
『バランス』は、すごく複雑なことをしているのね。
でも、これに何の意味があるんだろうか?
たろう

 

『バランス』と『アンバランス』の違いー音質がいいのはどっち?

『バランス』と『アンバランス』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『バランス』と『アンバランス』の違い

  • 『アンバランス』よりも『バランス』のほうがコストがかかる
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べて『クロストーク』が少ない
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べて『スルーレート』が向上する
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べてノイズに強い

それでは順番に見ていきましょう。

 

コスト

これは仕組みを見れば明らかですが、

『バランス』のほうが『アンバランス』よりも構造が複雑な分、コストがかかります。

ですから、『バランス』接続の製品は『アンバランス』接続の製品よりも高くなります。

 

『クロストーク』

『クロストーク』とは、簡単に言うとL/R同士の干渉です。

つまり、右から左の音が、左から右の音が、わずかに聞こえる現象のことを言います。

『アンバランス』の場合、L/Rのどちらも正極(+)です。

では、負極(-)は何かというと、グラウンドになります。

電気信号なのですから、+と-の両方を持っているわけですね。

問題は、L/R両方の負極が1本のグラウンドになっている点です。

このため、

信号の干渉が起こりやすく、『アンバランス』では『クロストーク』が発生しやすくなります。

『バランス』の場合、正相が正極、逆相が負極になっています。

負極はL/Rで分かれているため、干渉が起こりにくく、『クロストーク』も発生しづらいわけですね。

 

『スルーレート』

『スルーレート』とは、アンプの動作速度のことです。

『スルーレート』が高いほど、音の表現力が増します。

アンプの出力を小さくするほどアンプへの負荷が減り、結果として『スルーレート』が高くなります。

『バランス』では、2つの信号を足し合わせるのでしたね。

そのため、同じレベルの信号を得るのに半分のレベルで済むようになります。

なので、アンプの負荷が減り、『バランス』では『スルーレート』が向上するのですね。

 

ノイズへの耐性

ノイズは、外部からの電磁波などの影響で信号に加わります。

『アンバランス』の場合、それを防ぐためにグラウンドがシールドの役目をします。

しかし、一度入ってしまったノイズを消すことはできません。

『バランス』の場合、逆相を反転して正相と足し合わせます。

もし、正相と逆相で同じノイズが入っていた場合、反転することで互いに打ち消し合い、結果としてノイズが消えます。

なので、『バランス』のほうがノイズに強いわけです。

 

以上のことから明らかなように、

『バランス』のほうが『アンバランス』よりも高音質になります。

しかし、

コストも『バランス』のほうが上

ですから、それなりの出費は覚悟しなければなりません。

 

はなこ
結局、どれだけ音にこだわりを持つかよね。
僕は、音さえ聞ければいいから、『アンバランス』でも問題ないな。
たろう

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『アンバランス』よりも『バランス』のほうがコストがかかる
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べて『クロストーク』が少ない
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べて『スルーレート』が向上する
  • 『バランス』は、『アンバランス』に比べてノイズに強い

『バランス』は、アンプ側もスピーカーやイヤホンのほうも対応していなければなりません。

もし購入を検討する場合は、対応しているのか、よく調べるようにしましょう。

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