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発明と開発とイノベーションの違いをわかりやすく解説【使い分け方】

『発明』と『開発』、どちらも新しい商品を生み出すことを表していますよね。

それでは、どこに違いがあるのでしょうか?

また、最近よく耳にする『イノベーション』という言葉。

これも『発明』に似た言葉ですが、何が違うのでしょうか?

 

はなこ
『発明』と『イノベーション』は違うって、この間の講習で習ったんだけど、いまいちピンとこないのよね。
『発明』と『開発』も、違いがはっきり分からないよね。
たろう
はなこ
それぞれ言葉は違うんだから、意味も違うんじゃないかしら?

ちょっと調べてみましょうか。

 

今回は、『発明』『開発』『イノベーション』の違いについて解説します。

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『発明』『開発』『イノベーション』の意味

まずは、『発明』『開発』『イノベーション』それぞれの意味について見ておきましょう。

 

『発明』とは?

『発明』は、英語で『invention』といいます。

その意味は、

従来にはなかった新しい物や方法を考え出す

ことです。

既存のモデルや、概念から派生する『発明』と、まったく独自に考案される『発明』の大きく2つに分けられます。

特に後者の場合は、大きな飛躍を生み出す可能性があります。

企業が発明をした場合、通常は特許を取得することで、法的に守ることが多いですね。

 

『開発』とは?

『開発』は、英語で『development』といいます。

本来は、森林や荒れ地を切り開いて人間の生活に役立つようにすることを表す言葉でした。

そこから派生して、いまでは

新たな製品を実用化すること

を指す言葉となっています。

 

『イノベーション』とは?

『イノベーション(innovation)』には、『革新』という和訳が用いられます。

『革新』とは、古くからの習慣・制度・状態・考え方などを新しく変えることを指します。

企業などが用いる場合、それは

人々の生活スタイルを新しく変化させる商品の『開発』

を意味します。

 

『発明』『開発』『イノベーション』の違い

『発明』『開発』『イノベーション』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『発明』『開発』『イノベーション』の違い

  • 『発明』は、主に技術に対して、『開発』『イノベーション』は、主に製品に対して用いる言葉である。
  • 『発明』したものが、実用化される必要はないが、『開発』や『イノベーション』したものは、実用化されなければならない
  • 『発明』『開発』したものが、役に立つとは限らないが、『イノベーション』によって生まれたものは、人の暮らしを劇的に変化させる
  • 『発明』は、特許になりうるが、『開発』や『イノベーション』は、特許にならない

それでは、順番に細かく見てみましょう。

 

言葉が使われる対象

『発明』という言葉は、主に技術に対して使われます。

ノーベル賞の対象となり有名になった青色発光ダイオードは製品です。

『発明』したのは、その製法であり技術ですね。

発明した技術を元に、青色発光ダイオードを製品化することが『開発』になります。

そして青色発光ダイオードは、人々の暮らしを一変する劇的な製品だったので、『イノベーション』を引き起こしたと言えますね。

 

このように、

『開発』『イノベーション』は、主に製品に対して用いられる言葉です。

しかし、『イノベーション』の場合、制度などによって、人の暮らしを一変させるものもあります。

ですから、製品以外に用いられる場合も、少ないですがあります。

 

ここで注意点が一つ。

『技術革新』という言葉があります。

これも英訳すると『innovation』になります。

これは、『技術によって経済構造に変革をもたらすこと』を意味しているので、

『技術の革新』ではないことに注意して下さい。

 

実用化の有無

『発明』したものが、実用化される必要はありません。

世の中には、たくさんの『発明家』がいますよね。

しかし、その人たちが『発明』したものの中で、実用化されるのは、ほんのわずかです。

 

『開発』『イノベーション』したものは実用化されなければなりません。

実用化しない製品は『開発』とは言わず『試作』と言います。

また、人の生活を一変させる製品が、実用化されていないことなど、ありえませんよね。

 

人の役に立つか?

『発明』『開発』したものが人の役に立つとは限りません。

『発明』『開発』しても、人に見向きもされない場合はよくありますよね。

 

『イノベーション』したものは必ず人の役に立ちます。

そして、人々の暮らしを一変させるわけです。

 

特許になるか?

『発明』したものは特許になります。

しかし、

『開発』『イノベーション』したものは特許になりません。

注意しておかなければいけない点として、

『開発』『イノベーション』には、たいていの場合、特許が含まれます。

特許になる個々の技術を使って『開発』されたものの中で『イノベーション』を引き起こすものがあるわけです。

『開発』『イノベーション』は、様々な『発明』を含んだより大きな概念と考えると分かりやすいでしょう。

 

はなこ
『発明』したものを使って『開発』し、その中で『イノベーション』を引き起こすものがあるということかな?
そんな感じだね。

企業にとっては『イノベーション』こそが最も大事ということだね。

たろう

 

『発明』『開発』『イノベーション』の使い分け方

イノベーション

イノベーション

『発明』『開発』『イノベーション』の言葉を使い分ける方法を考えてみましょう。

 

まず、新しい技術に対しては『発明』という言葉を使います。

それは、特許を取得した技術などのことですね。

例えば、電気自動車に対してトヨタが出願した特許は、今までに2000件を超えています。

これら全てが『発明』になるわけです。

 

そして、新しい製品を作ることを『開発』といいます。

新しい電気自動車を生産することは『開発』になるわけですね。

 

そして現在、各自動車業界では自動運転技術の『開発』競争状態です。

自動運転技術が実用化されれば、人々の生活は一変しますから、これは正に『イノベーション』であると言えるでしょう。

 

他にも、『イノベーション』と言われる製品には次のものがあります。

蒸気機関車

飛行機

インターネット

携帯電話

スマートフォン

自動運転技術

古くは蒸気機関車や飛行機、車なども、生活を一変させる製品だったので『イノベーション』ということになりますね。

『インターネット』は、どちらかというと技術になりますが、世の中を一変させたのはブラウザや検索サービスなどの製品になります。

ですから、これも『イノベーション』と呼んで問題はないでしょう。

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まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『発明』は、主に技術に対して、『開発』『イノベーション』は、主に製品に対して用いる言葉である。
  • 『発明』したものが、実用化される必要はないが、『開発』や『イノベーション』したものは、実用化されなければならない
  • 『発明』『開発』したものが、役に立つとは限らないが、『イノベーション』によって生まれたものは人の暮らしを劇的に変化させる
  • 『発明』は、特許になりうるが、『開発』や『イノベーション』は、特許にならない

企業にとって、『イノベーション』を考えることは非常に重要です。

まずは実現すべき価値を考え、それに伴う『発明』を拾い集めることがポイントと言えるでしょう。

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