違いを解説君

あるゆる物事の"違い"をわかりやすく解説する情報マガジン

金融庁

その他の違い

金融政策と財政政策の違いとは?意味と使い分け方をわかりやすく解説

ニュースなどで、経済に関する話題になると、よく『金融政策』とか『財政政策』という言葉を聞きますよね。

この2つ、どちらも景気をよくするために行われる政策であることは分かるでしょう。

では、その違いはいったい何なのでしょうか?

 

はなこ
ニュースで『金融政策』とか『財政政策』って聞くじゃない。

あれって、どんな意味なの?

どちらも景気をよくするための政策さ。
たろう
はなこ
じゃあ、2つは何が違うの?
いや、それは僕にも分からないよ。
たろう
はなこ
なんだか気になるじゃない?

少し調べてみましょうか。

 

今回は、『金融政策』と『財政政策』の意味について紹介し、その違いを解説します。

それぞれの使い分け方についても見てみましょう。

スポンサーリンク

『金融政策』と『財政政策』の意味

まずは、『金融政策』と『財政政策』の意味について見てみましょう。

 

『金融政策』とは?

『金融政策』は、主に

市場に流れるお金の量を調節したり、金利を上げ下げすることによって、物価の安定や雇用の拡大などを図る政策

のことです。

 

『金融政策』の手段のひとつに『公開市場操作』があります。

これは、『日本銀行』と一般の銀行の間で国債等を売買することです。

『公開市場操作』によって、市場に流れるお金の量や金利を調整することができます。

 

例えば、『日本銀行』が一般の銀行から国債を買うことを考えてみましょう。

その代金は、一般の銀行に支払われますよね。

すると、市場にある通貨量は増大することになります。

また、銀行には手持ち資金が増加するので、低い金利でお金を貸すことができるようになり、これが金利の低下につながるわけですね。

これを『買いオペレーション(買いオペ)』と言います。

この逆が『売りオペレーション(売りオペ)』で、『日本銀行』が一般の銀行に国債を売るので、銀行の持ち金は減少し、金利も高くなりますね。

『買いオペ』は景気を刺激するため、『売りオペ』は加熱した景気を引き締めるための操作です。

 

『財政政策』とは?

『財政政策』には、主に2つの手段があります。

1つは公共事業などによる雇用拡大・所得増加です。

公共事業などを行えば、そのための雇用が生まれますよね。

すると、必然的に所得も増加することになります。

もう1つが減税による所得増加や企業の収益改善です。

減税すれば、所得や企業の収益が増えるのは当然のことですね。

 

前者は、公共事業を行うために歳出が増加し、後者は減税により歳入が減少します。

つまり国の財源が減ることになるため、財源が十分になければ国の借金が増えることになるわけです。

 

『金融政策』と『財政政策』の違い

『金融政策』と『財政政策』の主な違いをまとめると、次のようになります。

『金融政策』と『財政政策』の違い

  • 『金融政策』は、『日本銀行』が行い、『財政政策』は、『日本政府』が行う。
  • 『金融政策』は、市場のお金や金利を操作することで、『財政政策』は、公共事業や減税などによって経済対策を行う。

それでは、順番に細かく見てみましょう。

 

実施するところ

『金融政策』は、『日本銀行』が行います。

それに対して、

『財政政策』は、『日本政府』が行うことが、大きな違いのひとつです。

 

『金融政策』は、国債の売買でお金の量や金利を調整するのでしたね。

よって、国債の売買が可能な『日本銀行』が実施しています。

公共事業や減税などは、『日本政府』しかできませんね。

ですから、『財政政策』は『日本政府』の仕事です。

 

実施する内容

前にも書いた通り、

『金融政策』は、国債を売買することによって、市場のお金や金利を調整します。

利用するのは国債の売買だから『金融政策』というわけですね。

『財政政策』は、公共事業や減税によって所得や企業収益を改善します。

利用するのは国の財政なので、『財政政策』になるわけです。

 

はなこ
『金融政策』は『日本銀行』、『財政政策』は『日本政府』の役割なのね。
実施する施策も全く違うんだね。
たろう

 

『金融政策』と『財政政策』の使い分け方

銀行の看板

銀行の看板

『金融政策』と『財政政策』の使い分け方について見てみましょう。

でも、それぞれの違いから、もう明らかですよね。

 

『金融政策』は『日本銀行』の役割ですから、『日本銀行』が行ったものは『金融政策』ということになります。

それに対して、『財政政策』は『日本政府』の役割ですから、『日本政府』が行ったものは『財政政策』ですね。

 

また、市場のお金や金利を調整するのは『金融政策』です。

調整のために国債を売買するのも『金融政策』の中で行われます。

『財政政策』では、公共事業への投資や減税がキーワードです。

そのために、国の財政を利用するわけですね。

 

新型コロナウイルスへの対策のために、1人あたり10万円の支給や中小企業への支援などを計画し、そのための予算を確保する…。

これは、『日本政府』が行うので『財政政策』です。

そのためには財源が必要なので、国債を発行することになります。

2020年度に発行する国債は、当初の予定では32.6兆円(2019年12月段階)でした、しかし、さらに増えることになるわけです。

スポンサーリンク

まとめ

今回の違いのポイントについて、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『金融政策』は、『日本銀行』が行い、『財政政策』は『日本政府』が行う。
  • 『金融政策』は、市場のお金や金利を操作することで、『財政政策』は公共事業や減税などによって経済対策を行う。

減税が所得や企業収益を上げるように、増税は所得や企業収益を下げる結果になります。

増税は、これ以上してほしくはないですよね。

関連記事

-その他の違い

Copyright © 違いを解説君 , All Rights Reserved.